中央学院・大谷「投げた瞬間やばいと」あと1人から…人生初の屈辱

[ 2018年3月26日 05:30 ]

第90回選抜高校野球大会第3日・2回戦   中央学院5―7明徳義塾 ( 2018年3月25日    甲子園 )

<明徳義塾・中央学院>9回2死一、二塁、谷合(左)に逆転サヨナラ3ランを浴びる中央学院・大谷
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 ベンチ前で相手の校歌を聴きながら、中央学院・大谷は号泣した。人生で初めての逆転サヨナラ弾を浴び「あの1球で校歌が逆だったかもしれない」と悔やんだ。

 春夏通じ、甲子園初出場初勝利まであと1人だった。だが、谷合への3球目、外角低めを狙った135球目の直球は高めに入り「投げた瞬間やばいと思った。勝ち急いでしまった」と唇をかんだ。

 エースで4番だが、公式戦では外野手だった2年春以来の1番に座った。同じ名前の大谷(エンゼルス)が日本ハム時代の16年7月3日ソフトバンク戦で先頭打者本塁打を放った時と同じ「1番・投手」。相馬幸樹監督は「馬淵さんに考えさせたかった。最初で最後」と話し、大谷も初回に右前打で期待に応えた。2点を追う8回には自身の四球から4点を奪い一時逆転。だが7失点を喫し、145キロを誇る最速も140キロ止まりだった。昨秋の明治神宮大会初戦で敗れた相手にまたも敗れ「次は倒したい」と三度目の正直を誓った。 (渡辺 剛太)

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2018年3月26日のニュース