静岡ナインに衝撃、号泣…大石部長異動「夏まで見届けたかった」

[ 2018年3月21日 09:23 ]

異動が決まった大石部長に練習の最後、マンツーマンで打撃指導を受ける秘蔵っ子の成瀬
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 駒大苫小牧(北海道)との初戦(24日)に向けて順調に調整を続ける静岡ナインに20日、衝撃が走った。栗林俊輔監督(45)の名参謀である大石卓哉部長(37)が県教委発表の人事で母校の掛川西に異動することになった。

 ナインは大阪市内の宿舎で夜食後に聞かされ、驚きの表情に一変。開幕3日前のタイミングにショックのあまり涙を流す選手も。大石部長は「大変申し訳ない」と涙ながらに頭を下げた。

 “秘蔵っ子”としてマンツーマン指導を受けてきた城東中出身の後輩で4番・成瀬和人三塁手(3年)は「とてもつらいです」とうつむいた。兵庫県三木市の関西国際大での練習では何も知らずにノックを受け、自主練も一番最後までハーフ打撃で打ち込み、ステップ時の足の使い方をアドバイスされた。「昨日(19日)まで調子が良くなかったので良い感じになりました」と復調気配が見えた直後。それでも懸命に視線を上げた。

 「いつまでも“つらい”と言ってられない。僕らは部則にあるように全国制覇を意識してやっている。そういうチームじゃないと甲子園では勝てません」

 一つ勝てば次戦(3回戦)が大石部長とのラストゲームになる。母校で指揮することは恩師にとっても幸せなこと。ナインは勝ち上がり続けて気持ち良く送り出す。 (小澤 秀人)

 ▼大石部長 掛川西は母校なのでありがたいことなんですが、今は凄く寂しい。3年生は成瀬を筆頭に本当にかわいくて、夏まで見届けたかったんですが…。僕が甲子園のベンチにいる間に何発かのホームランを期待しています。成瀬が打たないですかね。木下や黒岩もいけるんじゃないかな。

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2018年3月21日のニュース