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マウンドで「カーブ!」と叫んだダルビッシュの凄さ

2010年7月、お立ち台で笑顔を見せる鶴岡(左)とダルビッシュ
Photo By スポニチ

 ウソのような本当の話だが、日本ハム時代のダルビッシュは、マウンドから「カーブ!」と叫んでから投げることがあった。

 あらゆる球種を操り、カーブ、スライダーだけでも数種類を投げ分けた。女房役の鶴岡とサインが合わず、何度も首を振っても決まらないと、最後は声に出して球種を捕手に伝えたというわけだ。

 もちろん、打者にも聞こえたはずだが、それでも抑えるのだから、本当にダルビッシュは凄かった。「プロの投手は我が強い」とよく言われるが、それを受け止められる鶴岡のおおらかな性格も別の意味で凄かった。こんなことができる信頼関係が、ダルビッシュと鶴岡にはあった。

 仕事が休日だったこともあって、先日、卒業して20数年経った母校のオープン戦を久々に見に行った。スリークオーターの大学2年生右腕が目についた。どんな投手になりたいのだろうか。興味が湧いたので聞いてみると、「ダルビッシュが目標」と言う。

 投球フォームを見ていると、プロの投手でも他に似ている投げ方をしている投手はいるように感じた。それでも、ダルビッシュへの思いはどこまでも一途のようだった。

 10年ぐらい前は、高校野球のシーズンになると「○○のダルビッシュ」という枕詞がついた注目の球児が必ず現われた。長身で速球派が基本条件で、メディアが名付けることが多かった。それほど当時の高校球児にとって、ダルビッシュは目標であり、憧れの投手だった。

 花巻東時代の大谷は「みちのくのダルビッシュ」と呼ばれたが、その大谷がプロの世界に飛び込むと、今度は「二刀流」が、高校球児の枕詞になることが多くなった。世代的なことを考えれば、これからは日本でダルビッシュが投げているところを見たことがない球児が多くなるだろう。

 今春の野球メディアの注目は、エンゼルスでメジャー挑戦1年目の大谷であり、そして高校通算111本塁打の金看板を背負って日本ハム入りした清宮だった。それでも、右肘手術から3年。昨年のワールドシリーズで屈辱を味わったが、ドジャースからカブスに移籍した今季のダルビッシュはもの凄い数字を残すような予感がする。ちなみに、個人的に大谷は160キロを投げる「本格派投手」だと思っているが、ダルビッシュは違う。大谷級の剛速球も兼ね備える「究極の変化球投手」だと思っている。(記者コラム・横市 勇)

[ 2018年3月20日 10:30 ]

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