広島・奨成、仕切り直してDH初陣 2軍開幕戦は雨天中止に

[ 2018年3月17日 09:30 ]

広島2軍のウエスタン・リーグ開幕戦が雨天中止となり、ナゴヤ球場にはシートがかぶせられた
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 広島2軍は16日、ナゴヤ球場での中日とのウエスタン・リーグ開幕戦が雨天中止となり、開幕マスクを予定していたドラフト1位・中村奨成捕手(18=広陵)は公式戦デビューを持ち越した。17日の同戦は晴天予報で、DHでの出場が決まった。

 開幕マスクは雨に流れ、幻に終わった。宿舎を出発前に中止が決定。「残念ですけど、今日はしっかり練習できたので。仕切り直して明日頑張りたいと思います」。室内練習場でフリー打撃などに励み、全体練習終了後には特打も追加して意欲的に備えた。

 水本2軍監督は「今日はキャッチャーとして頭から出す予定だった」と明かした。開催されていれば開幕投手は2年目の加藤で、中村奨との“ドラフト1位バッテリー”で発進する計画だった。「明日はDHにする」とも明言。きょう17日に先発する高橋昂が1軍の開幕ローテーション争っている事情を考慮し、捕手には8年目の磯村の起用が決まった。

 デビューの形は少しだけ狂っても進む道筋は明確にある。水本2軍監督は今春に1軍参戦を続ける坂倉を好例に育成方針を描いた。

 「去年の坂倉と一緒のような使い方になっていくと思う。捕手とかDHで試合に出ながら、体づくりもしっかりやる。それで秋季キャンプで“来年使えるな”と1軍のスタッフに思ってもらえるようにしたい」

 高卒1年目だった昨季の坂倉は2軍ではチームで5番目に多い313打席に立ち、リーグ2位の打率・298を記録。左右の違いはあっても「強打の捕手」という共通点がある。どう続き、いや、どう追い越していくのか。赤ヘルの未来を背負う若者の挑戦がいよいよ始まる。 (河合 洋介)

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2018年3月17日のニュース