大阪桐蔭・柿木“がばいすごか投球”で史上3校目春連覇だ

[ 2018年3月17日 05:30 ]

センバツ組み合わせ抽選会 ( 2018年3月16日 )

春連覇へ気合の入る大阪桐蔭の(左から)根尾、柿木、藤原
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 第90回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が16日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われた。史上3校目の春連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)は4日目第2試合で21世紀枠で初出場の伊万里(佐賀)との対戦が決まった。佐賀県出身で、最速148キロを誇るエース右腕の柿木蓮投手(3年)は故郷の高校との一戦に気持ちを高ぶらせた。(学年は新学年)

 チーム唯一の九州男児は不思議な縁を感じていた。佐賀県多久市出身。仲間とともに関係者のパソコンで抽選会のLIVE映像を見ていた柿木は思わず笑みを浮かべた。初戦の相手は、自身が生まれた佐賀からやってくる伊万里に決まった。エースは早くも燃えたぎる思いを明かした。

 「故郷が佐賀ですし(伊万里が)来たらおもしろいなと思っていました。地元の高校で、意識するなと言われても意識してしまいますが、どんな相手でも気は抜きません」

 伊万里の中堅手・古賀は佐賀東松ボーイズでともにプレーした間柄だ。ことし1月2日のOB戦で再会。焼き肉も一緒に食べた。聖地での再会を約束したとはいえ、初戦でいきなり対戦することは想定外だった。西谷浩一監督(48)は「柿木が引き寄せたのかな。ご縁があったということでしょう」と笑った。

 昨春は、左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折した捕手・岩本に代わり、開幕前日に選手登録された。背番号2を背負い、1回戦の宇部鴻城戦に1イニングだけ登板した。「昨年の優勝はうれしかったのですが、心の底から喜べたかどうかはわかりません」。胴上げ投手が同学年の根尾だっただけに「今年は自分が」と言葉に力を込めた。

 先発した昨夏の3回戦・仙台育英戦は9回に2点を奪われてサヨナラ負けしたが、自責は0。聖地では11回2/3を投げ、防御率0・00を続けている。「0・00を続けることができたら、負けることはない。自分が点を取られなければ負けない」。時折口をついて出る佐賀弁も魅力的な最速148キロ右腕。『がばいすごか(佐賀弁で本当に凄い)』ピッチングで、胴上げ投手になるつもりだ。(吉仲 博幸)

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2018年3月17日のニュース