ソフトB今宮 理想の1号 昨季から取り組む“脱力打法”右方向へ

[ 2018年3月15日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク5―6巨人 ( 2018年3月14日    ヤフオクD )

<ソ・巨>初回無死、右越にソロを放つ今宮
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 ソフトバンクの今宮健太内野手(26)が14日、巨人戦で初回先頭打者アーチを放った。今季の目標は1番打者定着。右方向へのオープン戦1号で首脳陣へアピールした。ケガで調整が遅れていた内川聖一内野手(35)、アルフレド・デスパイネ外野手(31)がオープン戦初出場するもチームは敗れて、6戦勝ちなしとなった。

 開幕まで約2週間。今宮が打席の中で求めている理想の感覚が、結果となって表れてきた。

 初回の第1打席。山口俊の140キロ直球を捉えた打球が、右翼テラス席に達した。オープン戦1号に「センターに打ち返すことだけを考えて打球がライトに飛んだ。いい打球になった結果がホームランになった。いい力加減でバットが振れた」と振り返った。

 昨季から取り組む脱力打法で、右方向へ運んだ一打に手応えがあった。昨季は自己最多の14本塁打を放ったが、右方向には3本だった。「今年もキャリアハイの成績を残す」ことをテーマにするだけに、広角に長打が増えれば、自然と成績もついてくる。

 今季の目標は1番打者定着。昨季は開幕戦では1番に座ったが、4月以降は主に2番を任された。「この打順(1番)を打ちたいと思って1月の自主トレから始めた。1番でアピールしていかないと」。第2打席では強烈なライナーの中飛だったが、8回の第4打席では三塁内野安打で出塁。2試合連続のマルチ安打をマークした。

 工藤監督は「逆方向に打ったことがいい」と評価した上で続けた。「1番の条件は塁に出ること。そういうことをやってくれている。後は四球で出塁できれば打率も上がる。打って出る。見て出るバッターになれば理想」と高いレベルを求めた。

 今宮も思いは同じ。「あとは選球眼。後ろには凄い人たちばかりがいるので四球とかで出塁率を高めたい」と口にした。しぶとく球を選びながら、長打も打てる1番打者。理想を求めながら、開幕を見据える。

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