阪神・隼太、合流即マルチ 途中出場でアピール成功「必死でした」

[ 2018年3月14日 05:43 ]

オープン戦   阪神5―10ヤクルト ( 2018年3月13日    甲子園 )

6回無死一、二塁、阪神・伊藤隼は右前打を放つ
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 合流即マルチ安打で躍動した。前日12日から1軍へ合流した伊藤隼が5回の守備から途中出場。6回無死一、二塁からの第1打席で、いきなり結果を残した。カウント1ボール2ストライクと追い込まれてからの4球目。内角低めのカットボールに体勢を崩されながらもバットに乗せた。

 「1軍は久々だったので緊張しました。きょうもキャンプ初日のような気持ちで練習してました。(1打席目は)追い込まれていたし、必死でした」

 巻き返しへの強い思いが、形となって表れた。食らいついた一打は塁上の走者を確実に進塁させる右前打。待望のオープン戦初打席初安打で一気に勢いづくと、続く7回の第2打席でもアピールに成功した。1死一塁、カウント0―2からの3球目。追い込まれながらも、低めのフォークを右前に運んだ。

 「さっき(試合直後の)ミーティングでも言ったけどね。下から来た選手たちが本当によくアピールしてくれている。チャンスは十分ある。どんどんアピールして、結果を残してくれたら、十分、(抜てきの可能性も)ありますよ」

 試合後、金本監督は伊藤隼を含む安芸キャンプ組の活躍を評価した。野手ミーティングでは選手たちを鼓舞。指揮官の言葉を聞き、改めて1軍生き残りへの思いを強くした。

 「(開幕1軍へは)集中してやっていくしかない」

 ようやくたどり着いた舞台で、奮闘ぶりが際だった。今後の結果次第では開幕1軍だけでなく、スタメンの可能性も十分にある。自らの力でつかみ取ったチャンス。背番号51の逆襲が始まった。 (山本 浩之)

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2018年3月14日のニュース