藤浪、大乱調5四死球 順調“復活ロード”まさかの足踏み「悔しい」

[ 2018年3月14日 05:38 ]

オープン戦   阪神5―10ヤクルト ( 2018年3月13日    甲子園 )

<神・ヤ>4回1死、香田投手コーチ(左)に声をかけられ降板する藤浪
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 着実に歩みを進めていた復活ロードで思わぬ足踏みとなった。阪神先発・藤浪は3回1/3を投げ6失点。自責0ながら5与四死球と制球に苦しんだ内容に、反省の弁を並べた。

 「そこ(不運)に関しては、何が起こるか分からないので仕方ない。それ以上に、自分の良いタイミング、バランスが戻せなかったのが、一番悔しい」

 味方のミスから、つまずいた。4回だ。先頭・大村を遊ゴロに打ち取ったはずが、西岡の失策で無死一塁とされ、後続の安打と四球で無死満塁。中村は遊ゴロに仕留めたが、それも西岡が後逸した。2点を失い、なおも無死一、三塁から続く奥村にも死球を与え、再び無死満塁。山崎を空振り三振に仕留めて一息…とはならず、上田に右前2点打を浴びて無念の降板となった。

 「2回の途中ぐらいまでは悪くなかったけど、ズレだしたところから自分で戻してこれなかった。修正ポイントを見つけられなかった。自分の中では(原因は)上下のタイミング。今一つ、かんでないというか…」

 終始、反省のコメントが口を突いて出た。とはいえ随所に本来の姿も、のぞかせた。初回に最速156キロを叩き出すなど、球威は今年の実戦登板で一番だった。山田哲、バレンティンら主力との対戦は無かったが、難敵・青木は空振り三振と二ゴロに封じた。計10アウト中5個を三振で奪い取り、格の違いも見せつけた。ただ、結果は残せなかった。

 開幕ローテの一角として期待を寄せるからこそ、金本監督も「ストライクを取るのに四苦八苦というのが、やっぱり、どうなんかな…。昨日のブルペンを見て、すごい期待していたんだけどね。(次は)ちょっと上がり目を見せてくれないと」と首をかしげた。本来ならこんなところで、足踏みする投手ではない。次回登板は21日のロッテ戦(ZOZO)の見込み。藤浪は「しっかり反省して修正したい」と前を向いた。(惟任 貴信)

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2018年3月14日のニュース