清宮、緊急入院で開幕1軍絶望…栗山監督「心配。申し訳ない」

[ 2018年3月14日 05:30 ]

9日の練習中、ベルトを外して横になる清宮
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 日本ハムは13日、ドラフト1位の清宮幸太郎内野手(18=早実)が東京都内の病院で精密検査を受け「限局性腹膜炎」と診断されたと発表した。15日までは入院し、点滴治療などを受けて経過を観察する。清宮は12日夜に遠征先の広島から帰京し、緊急入院していた。オープン戦では15打数無安打と苦しみ、さらに体調面も深刻な状況。開幕1軍は絶望的となった。

 球団によると、清宮はここ数日間、腹部の鈍痛やけん怠感などを訴えていた。チームとともに11日に広島入りも、翌12日夜に単身で帰京し、都内の病院に緊急入院していた。この日の広島とのオープン戦(マツダ)を欠場し、試合後に球団から発表されたのは腹腔(ふくくう)内の一部に炎症が見られる「限局性腹膜炎」。広島市内の宿舎で栗山監督は「心配している。まずは体の状態を見て、それに合わせて一日一日考えていく」と話した。

 15日までは入院し、点滴治療などを受けて経過観察する。吉村浩GMによると、入院後は食事も取れない状況だという。清宮はキャンプ中の2月22日にも体調を崩し、急性胃腸炎と診断されていた。今回の限局性腹膜炎となった要因や、急性胃腸炎との関連性について、吉村GMは「分からない」と語るにとどまり、復帰時期についても全くめどが立たない状況だ。

 食事を取れないことで体重の減少は必至。退院後もすぐに練習できるかは定かではない。さらに試合への復帰となると、ある程度の調整期間を余儀なくされる。30日の開幕まで3週間を切った時期での離脱となり、清宮が目標にしていた開幕1軍入りは絶望的な状況だ。あす15日に退院できるかどうかが判断される。16日には早実の卒業式も控えており、入院生活が長引けば、晴れの日にも間に合わない可能性もある。

 高校通算最多の111本塁打をマークし、7球団が1位競合したスーパールーキー。だが、右手親指の打撲で打撃の調整が大幅に遅れ、オープン戦でも15打数無安打、8三振と不振に苦しんでいた。

 「今までの経験や反省を踏まえながら、悔いのない打席にしたい」とオープン戦初安打へ意気込んでいたが、腹部の痛みに苦しみ、試合に出られる状態ではなかった。栗山監督は「どんな理由であろうと、選手が苦しむのは監督の責任でもある。申し訳ないです」と語った。一日でも早い回復が待たれる。 (東尾 洋樹)

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2018年3月14日のニュース