由規「忘れてはいけない」3・11投げた 7年ぶり開幕ローテ入り誓う

[ 2018年3月12日 08:16 ]

オープン戦   ヤクルト3―3広島 ( 2018年3月11日    福山 )

<広・ヤ>黙とうする由規
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 仙台出身のヤクルト・由規は黙とうをささげて広島戦のマウンドに向かった。「忘れてはいけない」という特別な日に、4回3安打3失点。最速147キロをマークし、右肩を故障した11年以来、7年ぶりとなる開幕ローテーション入りを誓った。

 「いろいろなことを感じながら投げた。勝手に気持ちが入った」。3回まで無安打投球。「直球がズレ始めた」と4回に3点を失ったが、小川監督は「前進している」と評価。降板後もブルペンで40球。シーズン想定で、計114球を投じた。

 7年前、実家も被災し、仙台育英時代にバッテリーを組んだ1年先輩の斎藤泉さんを亡くした。由規は故郷の復興とともに復活ロードを歩んできた。「仙台、東北の方に勇気を与えられる、恩返しできるチャンス。そういうシーズンにしたい」と11年目を見据えた。 (細川 真里)

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