阪神ドラ2高橋遥 やっぱりローテ級!ゲレーロ圧倒 堂々G斬り

[ 2018年3月12日 07:50 ]

オープン戦   阪神6―3巨人 ( 2018年3月11日    甲子園 )

<神・巨>3回、左の靴ひもがゆるんだままゲレーロを二ゴロに打ち取り、笑顔を見せる高橋遥
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 阪神は11日、開幕カードの前哨戦となる巨人に6―3で快勝し、オープン戦初勝利を飾った。オープン戦初先発したドラフト2位・高橋遥人投手(22=亜大)が、最速147キロの直球を軸に3回3安打1失点と力投。昨季のセ・リーグ本塁打王である主砲・ゲレーロも2打数無安打に封じた。初体験となった伝統の一戦で鮮烈な“G斬り”を披露。猛アピールに成功した。

 凄まじい球威のボールを投げ込んだ。高橋遥が、またしても潜在能力の高さを証明する好投。巨人打線に真っ向勝負を挑んで、一歩も退かなかった。

 「前回よりは(ボールが)指にかかっていたのかなと思いました。セット(ポジション)になっても、点は取られましたけど、自分の中で納得いくボールはいったと」

 主砲とのマッチアップで実力を証明した。特筆すべきは、ゲレーロとの対戦だった。初回は内角高めの144キロの直球で圧倒。三ゴロに封じ、先頭から2連打された嫌なイメージをかき消した。

 3回2死で迎えた2度目の対戦も、フルカウントから直球を投じて二ゴロ。プロでも指折りのパワーヒッターを封じ込めた。「ストレートはどのバッターでも、しっかり投げられれば押すことができると分かった」と確かな手応えを口にした。

 終わってみれば2、3回は無安打投球と尻上がりに調子を上げた。初回に1点を失ったが、スライダー、本人が「ツーシーム」と称する低めに落ちるボールで2奪三振。直球を打たれた3安打もすべて逆方向の打球と、打者が引っ張れない力強い球威を印象付けた。

 本人いわく「試合の2時間前に知りました」という1軍初先発。常葉橘(現常葉学園橘)高2年夏以来の聖地のマウンドに「甲子園を感じて投げられた」と充実感を漂わせた。

 2回無失点だった4日ソフトバンク戦に続くアピールに、金本監督も目を細めた。「右打者のインハイに行った球は打たれるイメージがわかない」と最大級の賛辞。続けて「次の登板も肩のいろんな状況にもよるけど、できれば1軍で投げさせたい。開幕ローテとかは…まあ入れたいけど。どうしても心配」と“ローテ級”の実力であることを明言した。

 今春、最大で3イニングしか投げていないこともあり、開幕ローテーション入りは現実的ではない。だが、長いシーズンを考えれば、十分に戦力になることを示した。「(ローテーションについては)まだ2試合しか投げてなくて、打たれて点も取られているので。また練習して頑張りたい」。大きな可能性を秘めた背番号29から目が離せない。(遠藤 礼)

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