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ミスター猛打賞 井口新監督の打線改革に注目

6日の巨人とのオープン戦の9回2死満塁、サヨナラ適時打となるオープン戦初安打を放った安田(左)と握手するロッテ・井口監督
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 【宮入徹の記録の風景】屈辱的な数字だった。昨年のロッテは優勝したソフトバンクに39ゲームの大差をつけられ最下位。チーム打率・233、同じく防御率4・22ともリーグ6位と投打に精彩を欠いた。今季は井口資仁監督(43)が新たに就任しチームの再建を目指す。

 野手出身の井口監督にとって打線のてこ入れは必須の課題。ただし、低迷した打線の急激な良化は容易ではない。過去にチーム打率がリーグ最下位に沈んだ翌年に1位に浮上したのは延べ15チームと少ない。それでもロッテは球団別では最多の4度。巨人など3チームの2度を引き離している。打線の早期立て直しはチームのお家芸といえそうだ。

 これまでロッテがチーム打率最下位から翌年1位に急浮上したケースを拾うと97年・249→98年・271、04年・264→05年・282、09年・256→10年・275、11年・241→・12年・257。他球団の最新例は広島が89年・244から90年・271で記録したもの。つまり最近の4度はロッテが独占しており、今季も再現なるか興味深い。

 昨年のチーム打率・233は65年(当時東京オリオンズ)の・232に次ぐ球団史上2番目に低い数字。得点圏打率も・238でリーグワーストと、ここぞの場面で結果が出なかった。だが、明るい兆しは見られる。昨年ロッテで10打席以上走者得点圏で打席に立った打者は22人いる。それらの打者の打率5傑を出すと(1)三木・362(26歳)(2)加藤・327(26歳)(3)井上・300(28歳)(4)伊志嶺・286(29歳)(5)清田・283(31歳)(5)ダフィー・283(28歳=退団)。今季も在籍する5人のうち20歳代が4人もいる。フレッシュな戦力がどれだけ台頭できるかが、ポイントになるだろう。

 ところで井口監督はダイエー在籍時に3番を務めるなど中軸打者として活躍。4番松中信彦、5番城島健司と組んだクリーンアップトリオは迫力満点だった。特に03年のチーム打率・297はプロ野球記録として今だに破られていない。同年7月27日のオリックス戦ではプロ野球最多の1試合32安打。8月1日の同じオリックス戦でも31安打と打線が爆発。1試合30安打以上はプロ野球史上この2度だけだ。

 さらに、この年のダイエーは1試合20安打以上が5度。49年大映と並ぶプロ野球最多タイ記録を作った。20安打以上の5試合で井口は通算22打数13安打、打率・591と大暴れ。記録達成に貢献した。他にも6月3日のオリックス戦から同月8日の日本ハム戦までプロ野球タイ、及びパ・リーグ新記録の5試合連続猛打賞をマーク。当たり出したら止まらないクラッチヒッターぶりを披露している。

 昨年ロッテの1試合最多安打は8月8日、8月25日のソフトバンク戦で放った19安打。1試合20安打以上は10年9月1日の楽天戦で20安打したのを最後に7シーズン遠ざかっている。今季のオープン戦では4試合を消化しチーム打率は・3200で楽天の・3202に次いで2位。6日の巨人戦ではドラフト1位の高卒ルーキー安田がサヨナラ安打を放ち、大器の片鱗を示した。新指揮官がロッテ打線をどう変革するか楽しみだ。(敬称略、専門委員)

 ◆宮入 徹(みやいり・とおる)1958年、東京都生まれ。同志社大卒。スポニチ入社以来、プロ野球記録担当一筋。94年から15年まで記録課長。本社制定の最優秀バッテリー賞の選考委員会には、第1回から27回連続で資料説明役として出席。

[ 2018年3月9日 09:30 ]

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