イチ、大谷と対戦熱望!21歳差「翔平」にワクワク「必ず実現させたい」

[ 2018年3月9日 05:30 ]

古巣・マリナーズに復帰が決まり笑顔を見せるイチロー
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 マリナーズは7日(日本時間8日)、マーリンズからフリーエージェント(FA)となっていたイチロー外野手(44)の入団を発表した。6シーズンぶりの復帰。年俸75万ドル(約7950万円)の1年契約でメジャー18年目に臨む。記者会見では古巣への恩返しを誓うとともに、同じア・リーグ西地区のエンゼルス入りした大谷翔平投手(23)との対戦を熱望した。

 イチローは心の奥底にあった思いを吐露した。「いずれまた、このユニホームを着てプレーしたいという気持ちが、心のどこかに常にあった」。12年7月に若返りを図るチーム方針に自ら移籍を志願してから5年半。古巣へ復帰が決まった。

 「こういう形でプレーする機会を頂いたことは2001年にメジャーリーグでプレーすることが決まった時の喜びとは全く違う感情が生まれました。とてもハッピーです」

 現在もマリナーズは若手主体のチームづくりを進めているが、故障者が続出した中でオファーが届いた。10年連続200安打をマークした12年までの立場との違いは自身が最も理解している。「今マリナーズが必要としていること、僕がそこに力になれるのであれば何でもやりたい。僕が今までに培ってきた全てをこのチームにささげたい」とメジャー1年目、01年以来の球団のプレーオフ進出に向けて貢献を誓った。

 ア・リーグ西地区で昨季世界一のアストロズに次ぐ上位候補に挙がるのがエンゼルス。大谷との対戦に注目が集まる。レギュラーシーズンでは5月4日(日本時間5日)を皮切りに19試合ぶつかる。

 「まだ翔平がプレーしているところを実際に見たこともない。まず見てみたいというのがある」。大谷とは「日本でもプライベートですが、何度か会ったことがある」という。エ軍入りが決まった時はメッセージを交換した。そんな間柄だから出た、ナチュラルな「翔平」。「“誰が見ても世界一の才能と言っていい”とよく聞く。そんな選手と対戦することは野球の醍醐味(だいごみ)の一つだと思うし、必ず実現させたい」と燃えた。

 対戦。普通の見方なら打者イチロー、投手大谷だ。ただし相手は二刀流。メジャー登板も経験したイチローならではの言葉が続いた。「できれば(自分が)投手で対戦したいなと思います」――。

 23歳に対していく44歳は「親子と言っておかしくない年齢差がありますが、メンタルとしては僕が子供で彼が親という印象ですね」と話した。気持ちもパフォーマンスも年齢の差を感じさせるつもりはない。体はほぼ仕上がっている。今後3日間ほどは調整に充て、オープン戦は11日(同12日)のインディアンス戦に初出場する可能性が高い。

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