大阪桐蔭・根尾、浜風問題なし 5球団スカウト驚がく21号

[ 2018年3月9日 05:30 ]

練習試合   大阪桐蔭19―0関西学院 ( 2018年3月8日    関学大グラウンド )

練習試合解禁初戦で高校通算21号を放った大阪桐蔭の根尾
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 各地で練習試合が解禁され、今春の選抜大会で史上3校目の連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)は3本塁打を含む24安打の猛攻で関西学院(兵庫)を19―0と圧倒した。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(2年)は「4番・遊撃」で先発。5球団が見守る中で高校通算21号を放ち、熱視線を送る猛虎スカウトらをうならせた。

 4番のバットがビッグイニングを呼んだ。5回1死で迎えた第4打席。1ボールからの2球目だ。外寄りの直球を仕留めた打球は、ライナー性の当たりで左翼ネットに突き刺さった。「(左方向は)3本目くらいです」と話す、逆方向への一発。「ある程度、方向性を決めていました」という狙い通りの一撃に山田健と宮崎が本塁打で続き、この回大量6点に結びつけた。

 阪神、広島、ヤクルト、DeNA、日本ハムの5球団が視察。阪神の畑山俊二チーフアマスカウトも思わず舌を巻いた。「反対方向へあれだけの打球を飛ばすんだから、たいしたもん。スイング力は間違いなく増しているし(とらえる)確率も上がっている。すごく楽しみですね」。甲子園球場の浜風にも屈しないスイングスピードに期待は膨らむ。

 同じくドラフト候補の藤原が右膝のケガで出遅れている中、3安打2打点と暴れ回った。「外の球を強く打つことができました。振れている証拠かなと思います。状態は間違いなく上がってきています」。きょう9日に沖縄へ旅立ち、10日から現地で5試合を戦う。春連覇の偉業へ、一直線に突き進む。(吉仲 博幸)

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