イチ、マリナーズ電撃復帰!背番「51」決定的 プロ27年目は6年ぶり古巣で

[ 2018年3月7日 05:30 ]

マリナーズ時代のイチロー。背番号51の勇姿が再び見られる
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 マーリンズからFAとなっていたイチロー外野手(44)が、古巣マリナーズに復帰することが5日(日本時間6日)、分かった。既にシアトルで身体検査を終え、6日(同7日)にキャンプ地のアリゾナ州ピオリアで入団会見を行う予定。背番号は代名詞の51となる見込みだ。FAとなってから122日の孤独な闘いを経て、日米通算4358安打のレジェンドが日本選手の「大トリ」で決着した。

 この日、マリナーズのキャンプは休養日。ピオリアではティム・ヘブリー広報部長が取材に応じ「今日はフロントスタッフも含め誰もいない。まだ話せることは何もない」と説明したが、口元はほころんでいた。12年7月にヤンキースへ移籍して以来、6シーズンぶりの復帰。メジャー18年目、プロ27年目のシーズンを踏み出す。

 開幕まで1カ月を切り、当初は若返りの方針からイチローの獲得に消極的だったマリナーズのチーム構想に狂いが生じた。正左翼手ギャメルがキャンプ中に右脇腹を痛め、全治4〜6週間で開幕までの復帰が絶望的に。加えて、マーリンズ時代にも同僚だった中堅手ゴードンは今季、二塁手から転向し守備に不安が残る。正右翼手のハニガー、控えのヘレディアも故障や手術明けで万全ではない。

 一方、イチローは古巣オリックスが使うほっともっとフィールド神戸を、当初の予定を延長して2月いっぱいまで借り、着実に仕上げてきた。昨年12月の少年野球「イチロー杯」表彰式で自身の立場を「ペットショップで売れ残った大きな犬みたいな状態」と表現。日本復帰の可能性についても「“可能性”っていろんなことに使えるから。ゼロじゃない限りは可能性はあるけど…」と苦笑い交じりに話していたものの、本心ではメジャー一本でオファーを待つ姿勢はぶれていなかった。

 オリックスや地元・愛知の中日からラブコールを送られる中でも周囲には「3年前以上の覚悟を持って待つ」と語っていた。1月下旬にマーリンズとの契約が決まった15年よりも長期戦になることを覚悟。マーリンズが18年契約の選択権を行使しないと昨年11月3日に発表してから122日を経て、メジャー契約の吉報が届いた。

 6日に入団会見を行う予定で、早ければそのままチームに合流する。昨季は慣れない代打での起用に序盤は苦しみながら、後半戦は打率・299。大リーグ記録にあと1と迫る代打での年間27安打をマークした。スピードは衰えておらず、守備力も高いレベルを維持。20代がそろうマリナーズの外野陣に、50歳までプレーを目指す現役最年長野手が新たな風を吹き込む。

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2018年3月7日のニュース