清宮、涌井うならせた「懐深い」内角さばいて強烈一塁ライナー

[ 2018年3月4日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム6―8ロッテ ( 2018年3月3日    札幌D )

2回2死、一直に倒れる清宮
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 日本ハムのドラフト1位・清宮(早実)が、一振りで09年沢村賞投手を認めさせた。「6番・一塁」で出場し、2回の初対決は鋭い一直。涌井を「懐が深い。楽しみな対戦が増えた」とうならせた18歳は「捉えたところもいい感じだった。でも、(シーズンに入ったら)もっと凄いんじゃないか。まだまだこれから」とシーズン中の対戦を見据えた。

 プロの一線級投手とは初対戦だった。1ボールからの2球目、143キロの内角直球に体が軸回転で鋭く回った。打球は一塁手・井上のミットに吸い込まれたが、腕を畳んで簡単にさばいてみせた。安田とともに無安打に終わり「お互いさまですね」と苦笑いしたが、死球、四球と2出塁。出塁率は驚異の・538だ。清宮も「大事にしているところ。塁に出られたのはよかった」と胸を張った。

 一塁守備では失策こそつかなかったが「プロの打球」を経験した。4回1死一、二塁から井上がバットの先端で捉えて不規則な回転がかかった打球の判断を誤って右前打とすると、続く一、三塁では鈴木の強烈な打球を半身で捕球しようとしてミットの下を抜けた(結果は右翼線二塁打)。「(1本目は)今までは土が多かったけど、人工芝で(打球が)凄い変わる。(2本目は)体で止めておけばよかった」と反省。栗山監督も「無難にやるより課題が出たし、いい試合」と話した。

 プロ入り後初のフル出場も果たし、さまざまな経験を積む黄金ルーキー。これを糧に開幕1軍への道を歩んでいく。 (東尾 洋樹)

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2018年3月4日のニュース