広島・奨成、プロ初キャンプ「50点」守備に不満「今のままでは通用しない」

[ 2018年2月28日 05:47 ]

佐々岡2軍投手コーチ(右)の隣でブルペン投球を受ける中村奨
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 広島のドラフト1位捕手・中村奨(広陵)が27日、宮崎県日南市での2軍キャンプを打ち上げ、プロ選手として初めてのキャンプを「50点」と自己採点した。「まだまだです。バットはちょっとずつですが、振れるようになってきましたけど。守備は送球も安定していないので、フォームを固めて百発百中でアウトにできるように投げ込まないといけない」。野球漬けの1カ月を終え、明確な課題を胸に刻んだ。

 初日は1軍より200人多い観衆1500人を集めるなど大注目を集めた18歳の春だった。6日に初めて臨んだ屋外フリー打撃では26スイングで柵越えは0本。ホロ苦いスタートを切りながら、昨夏の甲子園大会で個人最多6本塁打の新記録を樹立した打撃では徐々に本領を発揮した。3度の実戦で11打数5安打。水本2軍監督にも「木製バットにも慣れてきて打球を飛ばせるようになった」と成長を認められた。

 強く振ることをテーマに細かい技術指導を受けなかった打撃とは対照的に守備面では捕球姿勢から声の出し方まで倉2軍バッテリーコーチから基礎を徹底的に叩き込まれた。全体練習後も日課の特守をこなし、同コーチから「90点。予定通りにしっかりこなせた」と合格点をもらった。

 厳しい練習に耐え、ケガなく完走。「今のままでは1軍で通用しない。技術も体も作って早く1軍に上がれるようにしたい」。いつか大成した時に“原点”として思い返す1カ月の日々が終わった。 (河合 洋介)

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