広島いざ本番モード!高橋昂ら「監督賞」開幕1軍へアピール

[ 2018年2月28日 05:30 ]

ブルペンで投球練習を行う広島・高橋昂
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 さぁ本番モードに突入だ。広島は27日、沖縄市での春季2次キャンプを打ち上げた。緒方孝市監督(49)は若い新戦力の台頭に目を細め、2年目の高橋昂也投手(19)ら5選手に監督賞として金一封を贈った。引き続き1軍に同行し、初の開幕1軍を目指す左腕は「結果を残してアピールしていきたい」と意気込んだ。

 沖縄2次キャンプ最終日のブルペン。軽めのメニューで打ち上げる先輩を横目に、高橋昂は藤井皓とともに投球練習に汗を流した。4年目の右腕が終了した後も1人居残って投げ続ける。球数にして94球。熱投で初の1軍キャンプを終えた。

 「いまひとつしっくり来ない日が続いていたので、しっかり投げ込んでフォームを確認しようと思った。充実したキャンプでした」

 成長ぶりをチーム内外にアピールした。何しろ、今春の実戦は3試合9イニングを投げて堂々の自責点0。24日の楽天オープン戦こそ、味方の失策後に2ランを初被弾したが、調子が悪いなりに3回を2失点でしのぎ、首脳陣をうならせた。

 「チーム全体でしっかり練習ができた。中でも、若い選手が期待以上のものを数多く見せてくれた。もう少し(1軍で)引っ張って見てみたいと思う」

 緒方監督は土台づくりの1か月間をこう総括。目に付いた選手として、投手で高橋昂、アドゥワ、藤井皓、塹江、野手では坂倉、下水流、堂林らの名前を挙げた。このうち高橋昂、アドゥワら5人に監督賞として金一封を贈呈。生き残りへ、一層の奮起を促した。

 「期待を込めて出した。実際、頑張ったからね。でも、ここからが勝負。結果が付いてくれば開幕メンバーに入るだろうし、そうでなければ離れていく」

 異例ともいえる粋な計らい。2年目にして1軍キャンプを完走した高橋昂は「監督賞を頂けてうれしかった」と初々しい笑顔をのぞかせる。視界に捉えた開幕1軍。本番モードでの登板を見据え、言葉には力がこもる。

 「これ(チャンス)を生かしたい。結果を残していかないといけない。頑張りたい」

 チームには待望の左腕。投球で改めて存在感をアピールし、1軍の戦力として一歩を踏み出すつもりだ。 (江尾 卓也)

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2018年2月28日のニュース