雄星 順調そだねーもう154キロ「スイッチ入った」

[ 2018年2月26日 05:30 ]

練習試合   西武6―0ロッテ ( 2018年2月25日    春野 )

<西・ロ>先発し、2回を1安打無失点に抑えた菊池
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 順調そだねー。西武・菊池雄星投手(26)が25日、練習試合・ロッテ戦(春野)で初めて対外試合に登板。最速154キロをマークし、2回を1安打無失点に抑える好投を見せた。3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)で3年連続の開幕投手を務める左腕が、大役へ順調な調整を続ける。

 アドレナリンがグッと湧き出た。2回、先頭の井上に中越え三塁打を浴び無死三塁。菊池が、一気に戦闘モードに入った。

 「久しぶりに“よし、きた。絶対にゼロに抑えてやる”という気持ちになった。スイッチが入りましたね」

 続く鈴木を、この日初めて150キロを計測するなど押して左飛。ペゲーロの遊ゴロの後に四球を与えたが、大木を空振り三振に斬った。わずか6球でバットを2本折っての3者凡退だった初回を合わせ、2回を1安打無失点。最速は154キロに達し「この時期にしては腕が振れていたと思う」と振り返った。

 「フォークボールとカーブの2つをテーマに多投した。いい感じで投げられた」。4球投じたカーブは、3球が見逃し、ファウルで意図通りカウントを稼いだ。フォークにも「何球か引っ掛けたけど、この段階では大丈夫」と手応え。直球とスライダーが投球の軸だが、進化への準備も着々だ。

 前夜も戦いへのスイッチは入っていた。「一国民として見ていました」。平昌五輪カーリング女子での日本の銅メダル獲得に見入った。「間があって攻守交代があるので、緊張して見ていた」という。アスリートの本能。戦いの緊張感を感じ、マウンドで実戦モードに突入した。

 次回登板の3月7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)を含め、オープン戦は3試合に登板して開幕を迎える。「ケガなく万全の状態で迎えられるようにしたい」。閉幕した五輪に代わって迎える本格的な球春。菊池が主役として突き進む。 (春川 英樹)

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