【石井一久氏チェック】大谷 この時期は失敗こそが成功の種

[ 2018年2月26日 09:30 ]

オープン戦   エンゼルス6―5ブルワーズ ( 2018年2月24日    テンピ )

<エンゼルス・ブルワーズ>2回無死、この回先頭のブロクストン(右)に左越えソロを被弾する大谷
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 エンゼルス・大谷はスライダーが抜けたり、真っすぐも指に掛からない球が何球かあったが、初めての実戦でボールのフィーリングが合わないのは当然のこと。ボールも気候も日本とは違う中で、最初からフィットする方が逆に怖い。

 特にアリゾナは乾燥しており、この時期は年間を通じても最もボールが滑る時期。今は結果よりも、メジャーのボールにどうやってアジャストしていくかが大事なので、完璧に抑え込むよりも課題が見つかった方が長いシーズンに生きるはずだ。

 イニング間のキャッチボールができないことについては、対策はある。僕はメジャー1年目の時は、本拠地球場のベンチ裏にネットを置いてもらい、そこに投げてからマウンドに上がっていた。メジャーの球場はベンチの裏も広いので、慣れるまではウオーミングアップ用の環境を整えることも一つのやり方だ。この時期は失敗こそが成功の種。失敗することで課題が見えてくる。(スポニチ本紙評論家)

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