【裏方の流儀】ロッテ石田2軍打撃投手兼データ担当 経験積んだ「眼」と新兵器の融合

[ 2018年2月25日 10:45 ]

裏方の流儀=ロッテ・石田雅彦2軍打撃投手兼データ担当(50)

ブルペンで精密機械を調整するロッテの石田2軍打撃投手兼データ担当
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 1メートル78、108キロの立派すぎる体にスキンヘッド、顎ひげもたくわえる。石田雅彦2軍打撃投手兼データ担当は「今年はトラックマンをやることになったと言うと、みんな“運転手になるんですか?”って聞くんだよ」と苦笑いする。

 今季、球団は新しく導入した高性能弾道測定器「トラックマン」を1、2軍の施設に設置。それに伴い、2軍の責任者を任された。「ビデオデッキならばリモコンのボタンを見なくても扱える」。15年以上、試合映像を編集し、ビデオテープやDVDにして選手に渡してきたが、今度扱うのは最先端機器だ。

 新兵器は球の回転数や回転軸が詳細に分かる。そこに経験を味付けしたい。「自分を知るためにはいい機械だと思う。ただ、打者のタイミングを外したりするのは技術もある。その両方を融合させたい」。テレビを2台並べ、同じ映像を流し、付箋を張って比較する時代も経験した「眼」で新たな活用方法を探ろうと考えている。

 85年のドラフト1位でロッテに指名された。ただ、左肘を痛めたこともあり1軍では2試合、1アウトも取れなかった。「俺は99・9%は2軍だった。いろんな手助けをし、一人でも多く主力になってほしい」。こわもてだが、人情に厚く、面倒見のいい50歳だ。(福浦 健太郎)

 ◆石田 雅彦(いしだ・まさひこ)1967年(昭42)4月24日生まれの50歳。埼玉県川越市出身。川越工の左腕エースとして、85年夏の埼玉大会で準優勝。同年のドラフト1位でロッテ入りした。現役9年間で1軍登板はわずか2試合で0勝0敗。95年からは打撃投手を務めている。

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2018年2月25日のニュース