牧田“幻惑ライズボール”154億円男ホスマー「味方でよかった」

[ 2018年2月25日 05:30 ]

フリー打撃に登板したパドレス・牧田
Photo By 共同

 パドレスの牧田和久投手(33)が23日(日本時間24日)、「ライブBP」と呼ばれる米国流のフリー打撃に初登板した。8年総額1億4400万ドル(約154億800万円)で加入した主砲エリク・ホスマー内野手(28)ら打者3人に計31球を投げ、安打性を1本に抑える快投。メジャーでも希少性の高いサブマリンが早速、威力を見せつけた。

 2球目。地面スレスレから投じられた牧田の高めの直球に、ホスマーのバットが空を切った。低めいっぱいへの初球とは全く違う軌道に目を丸くした。

 「今までの人生で見たことがない球。(1球目と)同じ球が来ると思っていたら、浮き上がってくるライズボールだった」。8年契約で加入した今季年俸2100万ドル(約22億4700万円)の大砲。10分の1以下、同190万ドル(約2億330万円)の牧田について「彼が味方で良かった」とまで言った。

 牧田も「最初の打者相手(の投球)にしては上出来だと思う」とうなずいた。安打性を1本に抑え、4度の空振りを奪った。高低差に加えて「打者のタイミングをいかにずらすか、惑わすか」と緩急も駆使。昨季主に1番を務めたマーゴーには直球の後、正捕手ヘッジズのサインに2度首を振りスローカーブを試した。完全に体勢を崩した空振りに、ファンから笑いが起きるほど。圧巻の31球で、アンディ・グリーン監督からは「グッジョブ!」とねぎらわれた。

 「バットが下から出てくれば、高めの真っすぐが有効。外国人選手は前でボールをさばくイメージがあるからカーブも有効。持っている物を全て出して抑えられれば」と牧田。オープン戦初登板は3月に入ってからになる見込み。焦らず、さらに精度を高めていく。

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2018年2月25日のニュース