後輩新人王が刺激、3年目の飛躍誓うヤクルト山崎 青木加入で発奮

[ 2018年2月21日 10:33 ]

 後輩から刺激を受け、3年目の飛躍を誓っている。初の開幕1軍入りを目指すヤクルトの山崎晃大朗外野手だ。昨季、セ・リーグ新人王を獲得した中日の京田は青森山田高、日大の1学年後輩。プロを目指してともに汗を流した仲だけに「負けていられない。1軍であいつと会って、試合が出来るようにしないと」と力を込めた。

 「逆に僕が、1つ下の後輩みたいなんですけどね(笑)」

 グラウンドで顔を合わせれば、よく会話する気心の知れた間柄。今回の浦添キャンプ中も、北谷でキャンプを続ける京田から食事の誘いがあった。「“お前が誘ったんだから(那覇に)来いよ”、(京田が)“いやいや、お前が(北谷付近に)来いよ”って、そんなやりとりになりました」。結局、実現せずに「また行きます」と笑っていた。きっと、かわいい後輩なのだろう。

 そんな山崎、着実に成長を見せている。ルーキーイヤーは1軍で7試合出場だったが、イースタン・リーグで規定打席に到達し、38盗塁で盗塁王も獲得。昨季後半から1軍に定着すると、8月26日にDeNA戦で石田からプロ初本塁打をマークするなど59試合に出場した。

 キャンプイン直前、青木の復帰が決まった。外野には雄平、坂口、バレンティンもいる。1軍枠の争いはさらに激しくなった。「やらなきゃいけない」と危機感を募らせる一方で、青木という一流打者の加入を「いい教材がいてくれると思って。プラスです」と前向きにも語った。

 持ち味は俊足好守。打撃のレベルアップを図るため、キャンプでは石井琢朗打撃コーチに助言を受け、立てていたバットを寝かせるように打撃フォームを修正中。速球に対応できるようにするためだという。朝の早出から夜遅くまでバットを振り続け、代打で出場した18日のDeNAとの練習試合では“今季初安打”をマークした。「やっと慣れてきた。無駄な動きが減っている」と好感触を得つつある。

 伸び盛りの24歳。シーズンの中日戦は4カード目、4月10日からナゴヤドームの3連戦が最初だ。ぜひ開幕1軍を勝ち取り、笑顔で後輩と再会してほしいと思っている。(細川 真里)

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2018年2月21日のニュース