阪神ドラ5谷川が1軍へ 即戦力右腕が異例のキャンプ途中昇格

[ 2018年2月19日 12:20 ]

阪神のドラフト5位・谷川
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 阪神のドラフト5位・谷川昌希投手(25=九州三菱自動車)が第5クールから1軍キャンプに昇格することが18日、分かった。第4クール最終日のこの日、金本監督が「秘密です。多少入れ替えはありますけどね」と1、2軍の入れ替えを示唆。その一人が昨年のドラフト獲得選手で唯一、社会人出身の即戦力右腕だった。

 沖縄・宜野座と高知・安芸と距離が離れていることもあり、金本政権ではこれまで春季キャンプでは選手の入れ替えはほぼなかった。昨年は安芸からの昇格者はなし。16年は、キャンプイン直前に負傷離脱した伊藤隼に代わって昇格したペレスと、新人だった高山、板山が2軍キャンプを一足早く切り上げて最終クールに合流した例があるだけだ。この時期の1軍昇格は異例の抜てきと言える。

 谷川は、新人合同自主トレから再三ブルペン入りし、存在感を示してきた。2軍キャンプスタートが決まった時も「落ち込むんじゃなく、やれることをやってキャンプからアピールしたい」と前を向いた。7日のシート打撃で打者6人から2奪三振、安打性0の快投を見せると、実戦初登板だった12日の練習試合・韓国ハンファ戦では9回の1イニングをわずか9球で3者凡退。17日の西武戦でも2回1安打無失点としっかり結果を残した。

 左右の変化球を駆使し、内角をえぐる強気の投球が持ち味。7日のシート打撃でチームメートの内角攻めを辞さない投球に矢野2軍監督も「実戦形式になって良さが出た。こういう投球が続けば、早い段階で上(1軍)も見たくなる」と高評価していた。新人最年長だけに、ハングリーさも他のルーキーとはひと味違う。20日からの第5クールで“出遅れ”を吹き飛ばす猛アピールを狙う。

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2018年2月19日のニュース