ロサリオは優等生 志願特守に居残り特打 とにかくマジメな練習の虫

[ 2018年2月16日 05:30 ]

特守を終えたロサリオはそれでもさらにファンサービス
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 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国ハンファ)が15日、かりゆし宜野座球場のサブグラウンドで約1時間の特守の後、メイン球場でフリー打撃を“おかわり”。来日間もない新助っ人とは思えぬ猛練習をこなし、優等生ぶりを見せつけた。16日の練習試合・楽天戦(かりゆし宜野座)にも「4番・DH」で出場する予定だ。

 新主砲の魅力はケタ違いのパワーだけではなかった。お昼過ぎにメイン球場でフリー打撃をこなした後に、そのままサブグラウンドへ。高代作戦兼総合コーチとマンツーマンで、約1時間も一塁のノックを受け続けた。

 「それが仕事なんでね。やるしかない。(守備では)まだやることがあるけど、今はそういう時期だし、シーズンに向けて取り組んでいくだけさ」

 口を付く言葉も優等生そのもの。肩の張りを考慮され、きょうの楽天戦も実戦での守備デビューはお預けとなったが、練習に取り組む姿勢は他の若手の見本になるほどだ。高代コーチは「基本をしっかりやっておかないとね。オレも初めて会うわけだし、向こうもそれを欲しているから」と、異例のマンツーマンレッスンの経緯を説明。金本監督は「ノックも打ってくれと自分から言っているみたいだし。ナイスガイですから。チームを明るくしてくれているし。そういう意味でも活躍してくれたら、最高の助っ人になりそうやね」と絶賛だった。

 “本業”の方でも抜かりはない。この日の通常メニューのフリー打撃に不満があったらしく、特守が終わるやいなやメイン球場に戻って再度、打席へ。これにも本人は「バッティングするのが仕事なんで」と、さも当然という表情だったが、指揮官は「何しに来たんだろうと思った」と目を丸くした。

 ここまで実戦3試合で6打数5安打2本塁打で1四球。圧倒的な打力を見せつけている一方で、日本の野球やチームに一日でも早く溶け込もうという姿勢も目立つ。まだキャンプの半分が終わったばかりながら、欠点を探す方が難しい。“超優良助っ人”の雰囲気をぷんぷん漂わす大砲の評価は上昇の一途だ。(山添 晴治)

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