阪神モレノ 赤丸急上昇 “新兵器”カットでバットへし折った

[ 2018年2月16日 05:30 ]

初のフリー打撃登板で評価を上昇させたモレノ
Photo By スポニチ

 阪神の新外国人・モレノ(インディアンス)が15日、今キャンプ初となるフリー打撃に登板し“実戦型”を猛アピールした。

 「感じは良かった。久しぶりに打者と対戦して、どの球種もキレが良かった」

 若虎を“完封”した。1人目の陽川に対して直球を3球連続で投じると、4球目には得意球のチェンジアップを披露。さらに9球目の内角に投じたカットボールでバットを折るなど、終わってみれば、15球を投じて安打性は0本に抑えた。

 左打席に立った植田にも、14球目の内角へのカットボールで空振りを奪うなど、16球で安打性は1本に封じ込めた。入団以来、空振りを取れる高速チェンジアップのイメージが強かった中で右、左に関係なく威力を発揮した“新兵器”。陽川が「まっすぐと同じ軌道で打ちにくい」と振り返れば、植田も「速くて横に滑るみたい」と苦い表情を浮かべた。

 「球種を言っているから打ちやすいところで、良いキレで投げられた。(左打者の)真ん中から内に入っていくのは武器だと思う」

 本人が口にした手応え以上に、首脳陣も期待感を高めた。金本監督は言う。

 「高速(スライダー)やね。(マテオ、ドリスにも)刺激になってほしい。どちらか休ませられたら」と、ドリス、マテオのバックアップ要員ではなく、外国人枠争いをかき回す存在に指名。香田投手コーチも「ブルペンとか、キャッチボールより打者に投げる方が良い」と目を細めた。

 「少しずつすべての球種の精度を上げていきたい」。猛虎のリリーフ陣に、層を厚くする頼もしい男が加わった。(遠藤 礼)

続きを表示

2018年2月16日のニュース