大谷 WOW!135メートル弾 ソーシア監督うならせた

[ 2018年2月16日 05:30 ]

ソーシア監督(中央奥)が見守る中、フリー打撃する大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が14日(日本時間15日)、バッテリー組のキャンプインを迎え、フリー打撃で33スイングで7本の柵越えを放った。推定飛距離135メートルの特大弾もあり、見守ったマイク・ソーシア監督(59)も驚きの声を上げた。メジャー式のフリー打撃にも順応、まずは打者としての能力の高さを示した大谷は、15日(同16日)にブルペン投球を行う。

 31スイング目。大谷の打球がバックスクリーン左に飛び込んだ。推定飛距離135メートルの特大弾。ケージ裏で見守ったビリー・エプラーGMは目を見開き、ソーシア監督は「Wow(ワオッ)!!」とうなった。

 「打撃練習のやり方とか回り方も全然違うし、今日初めてやったスタイルだったので、それ(周囲の視線)を気にする余裕は僕にはなかった」

 両翼約109メートル、中堅128メートルの広さを誇る「フィールド2」で行われたフリー打撃。33スイングで7本の柵越えを放った。18スイング目で初本塁打を放つと一気に量産。7、8球を5人一組で回し、打撃投手がマウンドから約3分の2の距離で速いテンポで投げるメジャー式。さらに、打撃投手を務めたマイナーのコーチは「野手投げ」でテークバックが極端に小さい。そんな日米の違いに戸惑いながらも「打者・大谷」として、対応力の高さとパワーを見せつけ「慣れていければもっともっといい練習ができる」と話した。

 さらに勝負強さも発揮した。ソーシア監督が大谷の32スイング目の前に「ゲーム開始」と合図。以降の打者は大谷と同じ打球を打たなければいけないルールだったが、いきなり右越え本塁打し、同僚や指揮官とグータッチを交わした。気温13度で、アリゾナでは珍しく小雨が降り続けたが、背番号17の赤ユニホームで躍動。大谷を初めて生で見た指揮官は「強く、動く球に対応してくれると信じている。そういうものを全て超えてくれる選手」と期待を寄せた。

 15日に初ブルペンに入る。休日の少ないメジャーのキャンプでの二刀流調整は試行錯誤の連続だが「思ったようにいかなかったりするけど、練習一つとっても僕にとって楽しいこと。どんどんクリアするように工夫してやりたい」。大谷の目は決意に満ち、希望で輝いていた。 (柳原 直之)

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