ＤｅＮＡ宮崎　首位打者の貫禄！左へ右へ二塁打「順調」

練習試合   ＤｅＮＡ２―７韓国・サムスン （ 2018年2月15日    宜野湾 ）

＜ＤｅＮＡ・サムスン＞４回２死一塁、宮崎が右中間を破る適時二塁打を放つ
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　昨季の首位打者が実力をいかんなく発揮した。ＤｅＮＡの宮崎敏郎内野手（２９）が１５日、韓国・サムスンとの練習試合に出場し、今季初実戦で２打席連続二塁打を放った。毎日欠かさないという「長風呂」で入念に体をケア。万全の状態で６年目のキャンプを過ごしている。

　貫禄を感じさせた。３番・筒香、４番・ロペスとともにＤｅＮＡの屋台骨を担う男の２０１８年初戦。５番・宮崎は２回１死の初打席で、シュート気味に食い込む１３２キロの内角球を捉えて左翼線二塁打を放った。４回２死一塁の２打席目は、低めの１３９キロ直球をすくい上げて右中間に適時二塁打。バットコントロールがさえた。

　「ここまで生きた球を見ていなかったので、タイミングを意識して打席に立った。思っていた以上に自分のスイングができた」

　２打席で２安打１打点。圧巻の結果を出した昨季首位打者に、ラミレス監督から「安定感が際立っている」と賛辞が飛んだ。だが本人は浮つかない。意外にも春季キャンプで１軍にフル参加したことがない。昨年は２軍スタートで、実戦中心となる後半から１軍に来た。

　「今までここまで（１軍で）やってきたことがなかったので、順調にきていると思う」

　昨季は春先に左脇腹を痛めたこともあり、ケガをしない体づくりがオフからのテーマだ。宿舎では１日１時間の入浴を日課にしてケアに努めている。動画サイトでお笑いのネタを見ながら練習の疲れを癒やす。「唯一ゆっくりできる時間。休みの日も続けている。体が温まって、すぐに寝られる」。キャンプの「主将」に指名されており、２８日の最終日まで初めて無事に完走することを最大のミッションにしている。

　今季目標は初のフルイニング出場と昨季の打率・３２３を超えること。「もっともっとうまくなりたい」。飽くなき向上心を抱くバットマンの視界は良好だ。　（重光　晋太郎）