ソフトB山口裕二マネジャー“日本一の苦労人”日本一で報われる

[ 2018年2月15日 09:12 ]

朝のミィーテングで選手たちに報告事項を話す山口マネジャー
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 【ウラフェッショナル 裏方の流儀(1)】 プロ野球の12球団には、打撃投手やブルペン捕手ら「裏方」と呼ばれる人たちがいる。現場で戦う選手や首脳陣を陰で支え、尽力する姿にスポットを当てた「ウラフェッショナル〜裏方の流儀〜」。第1回は昨季、日本一に輝いたソフトバンクの山口裕二マネジャー(52)。

 キャンプ中は、携帯電話を手に、慌ただしく動き回る。ソフトバンク・山口裕二マネジャーは「よく“マネジャーって、どんな仕事をしているんですか?”って聞かれるんですけど、細かいことを言えばキリがない。一言では説明できないですね」と笑う。

 中学時代は陸上選手として活躍。2年時に100メートルを11秒03、走り幅跳びは6メートル56の記録をマークし、全国ランキングでトップに立ったこともある。同時に、野球への情熱を持ち続け「ONに憧れていて野球選手は格好いいなあと思っていた」。顧問の教師から引き留められたが、進学した龍谷高(佐賀)では野球部の門を叩いた。

 1983年ドラフト2位で南海(現ソフトバンク)に入団。俊足の外野手として活躍し、プロ生活は15年だった。98年に引退した際、球団から「マネジャーとして残ってほしい」と要請を受け、今年で20年目を迎えた。

 シーズン中は移動便やホテルの確保、部屋割りなど、1日は目まぐるしく過ぎる。「台風で予定が狂ったりするときが大変」と苦労は絶えない。だが、「チームが優勝するのが一番。普段は家族旅行に行けないから、優勝旅行に家族を連れていけば喜んでくれますしね」。笑顔を忘れず、2年連続の日本一を狙うチームを支えている。 (川島 毅洋)

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