ソフトB育成・長谷川宙 内川斬りで自信「球威あったと思う」

[ 2018年2月14日 05:30 ]

シート打撃で力投した育成の長谷川宙
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 ソフトバンクの育成選手・長谷川宙輝(ひろき)投手(19)が13日、春季宮崎キャンプでA組のシート打撃に登板し、打者7人を1安打に抑える好投を見せた。内川聖一内野手(35)を遊ゴロに打ち取り、2三振を奪うなど、堂々とした投球を披露。支配下選手昇格へ、今後もアピールを続ける。

 見せ場はいきなりやってきた。主力主体のA組の打者相手のシート打撃。長谷川宙は最初に迎えた内川に対し、思い切り腕を振った。直球を3球続け、最後は外角142キロ直球で遊ゴロに打ち取った。

 「ちょっと緊張した。抑えられたことは自信につながりますかね?」と、初々しく振り返った。

 スライダーは高めに抜ける球が目立ったが、最速144キロを計測した直球で押すスタイルで主力打者に胸を借りた。城所、九鬼からは空振り三振を奪い「高目の真っすぐは球威があったと思う」と胸を張った。

 キャンプで取り組んでいるチェンジアップも試した。今宮にはカウント2―2から外角に投じたが見逃され「いい感じで決まったと思ったけど…」と、1軍レベルを体感した。それでも倉野投手統括コーチは「(直球が)特長ですからね。落ち着いて投げられていた」と及第点を与えた。

 高校時代は甲子園出場経験はなく、全国的には無名の存在だったが、16年育成ドラフト2位でソフトバンクに入団。左腕から繰り出す最速149キロの直球が最大の売りで、育成選手ながら工藤監督ら首脳陣の評価は高い。キャンプはB組スタートも、11日の第3クールからA組に昇格。「まずは支配下選手に上がること。上がれたら1軍昇格と、一つずつやっていきたい」と目の前の目標をクリアすることを考えながら、2年目のキャンプに臨んでいる。

 A組の投手陣と過ごす、充実した日々。「野球中心で生活している感じがする。自分の体を把握していたり、凄い」と先輩の姿を追いながら、自身の成長につなげる構えだ。今後は紅白戦など実戦形式でのアピールチャンスがある。持ち味の強気な投球を続け、着実に階段を上る。

 ◆長谷川 宙輝(はせがわ・ひろき)1998年(平10)8月23日、東京都生まれの19歳。聖徳学園では1年夏からベンチ入りし、3年夏は3回戦敗退。甲子園出場なし。16年育成ドラフト2位でソフトバンク入り。昨年は1メートル75、75キロ。左投げ左打ち。

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