日本ハム・森山 右へ左へモンスター級の強烈打球放つ“サリー”

[ 2018年2月13日 10:30 ]

NEWスター候補生=日本ハム・森山恵佑外野手(23)

11日の練習試合で二塁打を放つ森山
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 今季初実戦初スイングは強烈な打球だった。11日の韓国・KT戦。日本ハム・森山は「5番・一塁」で出場すると、2回の第1打席の初球を左中間フェンス直撃の二塁打。「逆方向へ強い打球を意識してきて、初打席で打てたのはやってきたことが間違いじゃなかった」と充実感をにじませた。

 愛称はサリー。人気アニメ「モンスターズ・インク」の主人公のモンスター「サリー」に似ていることから名付けられた。1メートル88、92キロの左打ち。巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏と同じ星稜出身で、高校時代は「ゴジラ2世」とも呼ばれた。2年目の今年が初の1軍キャンプで「打撃でアピールしていきたい」と意気込む。

 高卒の大谷とプロでのキャリアは違うが、同じ94年生まれ。星稜1年のときには花巻東との練習試合で大谷と対戦し、4打数4三振に打ち取られた因縁もある。金子内野守備コーチが「森山が思いきり引っ張った打球なら(プロの打球に不慣れな)清宮は一歩も動けないと思う」という強烈な打球がアピールポイントだ。1年目の昨季はイースタン・リーグで最多タイの18本塁打。しかし、1軍では5試合で11打数無安打、9三振。1、2軍の差を痛感した。

 安定感を求め、城石打撃コーチの助言で昨秋キャンプから左中間方向を意識した練習を始めた。体が前に突っ込む悪癖を矯正するためで、「体の使い方、体重移動がしっかりしなければ逆方向に伸びる打球が打てない」と説明する。本職は外野だが中田、清宮がいる一塁にも挑戦中だ。「結果を出したい」という森山が他球団の投手の脅威となる。 (東尾 洋樹)

 ◆森山 恵佑(もりやま・けいすけ)1994年(平6)5月2日、富山県生まれの23歳。星稜時代は最速144キロの大型左腕として注目も甲子園出場経験なし。専大では2年から野手転向し、通算4本塁打。昨季イースタン・リーグでは99試合に出場し、打率・234、18本塁打、57打点。長打率・448はリーグトップ。1メートル88、92キロ。左投げ左打ち。

 【番記者寸評】相手投手に恐怖心を与えるフルスイングが最大の持ち味。初対外試合となった11日の韓国・KT戦でも鋭いスイングで2安打した。三振が多い欠点を克服し、変化球への対応力が上がれば、1軍定着の道が開けてくる。

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2018年2月13日のニュース