松井秀喜氏が小学生40人に野球教室「これからも野球をやりたいと思ってくれたらうれしいですね」

[ 2018年2月11日 20:09 ]

子供たちに野球教室を開いた松井秀喜臨時コーチ
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 古巣巨人の宮崎キャンプに臨時コーチとして参加している松井秀喜氏が11日、全体練習後にキャンプ施設内の木の花ドームで野球教室を開催した。NPO「松井55ファウンデーション」のイベントとして、熊本地震の被災地である南阿蘇村および阿蘇市と、宮崎県の小学生計40人に約2時間半熱心に指導した。

 12年限りで現役引退後は、ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める傍ら、こうした野球教室などで野球の普及活動にも精を出している。

 キャッチボールやティーボールなどゲーム形式のプレーも楽しみ、最後には白木のバットを手に硬球でフリー打撃のデモンストレーションも。室内ながら「これはホームラン!」と自ら語る大きな当たりが2本あった。

 質疑応答コーナーでは今年の注目新人を問われ、「清宮君ですね」と日本ハムの高卒ドラフト1位スラッガーの名前を挙げる場面も。

 「質問されてすぐ周りの子たちが“清宮!、清宮!”と言うから、乗せられて言ってしまいましたよ」と苦笑い。

 「注目されて大変でしょうけど、でもそれだけ子どもたちの夢を背負っている。それだけ幸せなこと。あとはプレーするだけですよ」と続けた。

 自身も甲子園で5敬遠の逸話をひっさげ、星稜高からドラフト1位で名門・巨人に入団。「僕はそんなファンの期待を感じるような余裕はなかったですね。日々野球に打ち込むだけで精いっぱいでした」と振り返った。

 野球が子どもたちの夢であり、活力になることを願っている。「野球を好きになり、これからも野球をやりたいと思ってくれたらうれしいですね」。

 胸には熊本県のキャラクター「くまモン」のピンバッジが光っていた。被災地の子どもたちへ「恐らく大変な時があったと思う。彼らのいい思い出になってくれたら、前向きになれるきっかけになってくれればいいですね」と話した。

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2018年2月11日のニュース