阪神ドラ1馬場 縦スラ絶品 金本監督「あれだけ落差があったらね」

[ 2018年2月11日 08:13 ]

フリー打撃に登板する馬場
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 阪神のドラフト1位・馬場(仙台大)が10日、初めてフリー打撃に登板し、潜在能力の高さをアピールした。

 「1軍で活躍している先輩に投げて、打たれる感じとかをつかめた。プロの打者に投げたのは初めてで、落ち着いたというか、少しずつ慣れていきたい」

 週末とあって、多くの虎党の注目を集める中、メイン球場のマウンドにさっそうと登場した。まずは俊介に対して、12球連続で直球を投げ込むと、13球目からは鋭く縦に落ちるスライダーを2球。その後も横変化のスライダーだけでなく、得意のスプリットでは遊撃への弱いゴロに打ち取るなど、21球のうち安打性は3本に抑えた。

 続く糸原に対してはカーブで見逃しストライクを2度奪う場面も披露するなど、計20球で安打性4本。直球の制球にバラつきを見せたものの、それを補うように多彩な変化球を投じ、引き出しの多さをあらためて示した。

 ネット越しに熱視線を送った金本監督も、制球面を課題としながら、打者目線で「縦スラ」を評価した。

 「ちょっとバラつきがあったけど。スライダーがいい。縦と横の2つあるのかな。縦の方はいいね。あれだけ落差があったら(左も打ちにくい)ね」

 開幕ローテーション争いについても指揮官は、「ギリギリ、ボーダーラインかな」と表現。今後の実戦の結果次第で「大穴」として浮上してくる可能性を示唆した。

 「(変化球は)球速も出てないし、感覚を取り戻す段階。直球があっての変化球。ストレート、フォームをやっていく先に実戦で生かしていけたら。まだまだ未熟な投手なんで、まずはケガしないように段階を踏んでいけたらいい」

 12日の紅白戦で実戦デビューする可能性もある。背番号18が、ゆっくりと、着実に競争に身を投じていく。(遠藤 礼)

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2018年2月11日のニュース