阪神・桑原 新球習得へ光 能見からフォーク伝授「引き出しに」

[ 2018年2月11日 08:31 ]

フォークを能見から伝授された桑原
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 午後の個別練習。阪神・桑原は傾斜のない宜野座ドームで模擬投球を繰り返した。心を砕いたのは今春習得を進める新球フォークだった。途中からは打者役を買って出た能見に対して試投し、投球後には金村投手コーチも加えた輪になって腕の振りなどを確認。猛虎、いや、球界屈指の“フォーク使い”と言っていい能見から指南された。

 右投げと左投げ、横手投げと上手投げの差異を超え、極意を伝えられた。能見は「人それぞれなので。僕の場合はこう投げている…ということを伝えただけ」と説明。具体的には手首を使わず、「固めて」振り抜くのが能見流だという。「左右の違いもあるし、投げ方も違う。イメージだけですよ」。このイメージを描く作業が新球習得では難しい。試行錯誤の日々。暗闇を照らす光になり得る助言を桑原は感謝した。

 「アドバイスはいただきました。精度を高めるためのコツのようなもの。正直(助言後は)まだ投げていないので分からないですが、引き出しになります。感覚の部分です」

 昨季は67試合登板のフル回転で最優秀中継ぎ投手賞を獲得。対策を練られる今季もブルペンの中核を担う責任感が新たな挑戦の原動力だ。午前中のブルペンではベース手前でのワンバウンドも多かった新球の練度がどう高まっていくのか。先輩左腕に優しく背中を押された。

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2018年2月11日のニュース