楽天投手陣に“佐藤流”改革進む 不可能じゃない3本柱で40勝

[ 2018年2月11日 10:46 ]

9日に273球を投げ込んだ楽天・岸
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 沖縄・久米島でキャンプを張る楽天のブルペンが活気であふれている。3月30日のロッテとの開幕戦(ZOZOマリン)に先発することが決定した則本、そして岸、美馬の3本柱も順調に調整を重ねており、梨田監督も「3人で40勝はいってほしい」と皮算用を始めた。昨季は合計34勝。6つの上積みが必要だが、不可能な数字ではないと踏んでいる。

 投手陣の指揮を執るのは今季、4年ぶりに復帰した佐藤投手コーチだ。同コーチの方針で、今キャンプは第1クールが終了するまで、全投手がブルペンでは直球以外は投げてはいけないという“変化球禁止令”が出された。「まずはしっかり腕を振ることができるようになること」と意図を説明する。もちろん、その効果が実証されるのは実戦、公式戦が始まってからだが、“佐藤流”の改革は既に始まっている。

 昨季は試合の登録メンバーは投手12人、野手16人が基本だったが、今季は投手13人、野手15人とする方針も固まった。外野手の岡島を第3捕手とすることで、捕手枠を削り、投手の1枠を捻出した形だ。リリーフ陣を増やすことで、継投策のバリエーションも増える。阪神、日本ハム、楽天、ソフトバンクの優勝に貢献した名伯楽の手腕に注目だ。(記者コラム・黒野 有仁)

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2018年2月11日のニュース