山形県選抜 大学生と合同練習で汗 先輩の活躍刺激に

[ 2018年2月10日 13:41 ]

横浜商大で合同練習をした山形県選抜
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 神奈川大学野球リーグの横浜商大と高校の山形県選抜が9日に、横浜市の横浜商大グラウンドで合同練習を行った。大学生と高校生が合同練習する機会は少ない。横浜商大・佐々木正雄監督は「山形県で頑張っている人たちがいるから協力したい。東北のチームに強くなってほしい」と思いを語った。今年1月には山形県高野連の指導者講習会で講義を行うなど、交流が続いている。

 午後1時の練習開始に備え、横浜商大ナインは午前8時から、霜が降りてぬかるんだグラウンドを整備した。到着した山形県選抜の球児は大学生と一緒にポジションについてノックを受け、打撃練習では大学生に負けじとフルスイング。山形から車で8時間かけて移動した長旅の疲れも見せず、いきいきとしていた。今春の第90回センバツに出場する日大山形からも4人の主力選手が参加。同校の2年先輩で横浜商大に進んだ有路投手、浅賀捕手とも一緒に汗を流した。横浜商大・井樋秀則助監督は「高校生にとっては刺激になりますよね」と目を細めた。

 山形県高野連では毎年、選抜チームをつくって遠征を行っている。県選抜の指導者の一人、山本学園・志藤達哉監督は「山形では大学で野球を続けようとする選手が少なかった。こうして上のレベルに触れることによって、大学、社会人で続けたいという選手が出てくると思う」と話した。15年には異例の台湾遠征も実施。全国で勝つために、県全体でレベルアップに取り組んでいる。その成果もあり、昨年ドラフト会議では鶴岡東・吉住がソフトバンクから1位指名されるなど、6年連続で県内の高校生がドラフト指名を受けている。36年ぶりにセンバツに臨む日大山形の躍進も期待される。

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2018年2月10日のニュース