広島ドラ1中村奨「絶対にブレない」2軍キャンプから開幕1軍つかむ

[ 2018年2月10日 05:30 ]

宮崎地鶏の炭火焼きを体験し、煙に顔をしかめる中村奨(中央)。左は山口、右はケムナ
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 公言することで己を奮い立たせる。広島のドラフト1位・中村奨(広陵)がキャンプ休日の9日、目標である「開幕1軍」に挑み続けることを明言した。

 「開幕1軍は絶対にブレないです。試合に出られるかは分からないけど、その場にいられるようにしたい」

 春季キャンプ恒例だった新人選手の1軍キャンプ一日体験が今年は実施されず、絶好のアピール機会を失った。加えて、現段階で石原、会沢は内定しておりケガなどない限り、残る枠は1つ。坂倉、磯村も1軍キャンプで猛アピール中だ。

 それでも、口にする理由がある。「野村さん(現広島)の学年が、寝る前に全員で“甲子園に行くぞ”と10回叫んでいたら、本当に実現した話を教えてもらった。僕らもやったし、口に出すことの大事さを知っている」。広陵は野村を擁し07年夏に甲子園出場を果たし準優勝。中村奨も寮の消灯合図と同時に廊下に飛び出し「甲子園!甲子園!」と叫び、昨夏に準優勝した。

 「(2軍バッテリーコーチの)倉さんには一日1個ずつ覚えていけと言われたけど、1個だけでは一年あっても足りない」と周囲が望む以上の成長曲線を自らに課す。10日からの第3クールではシート打撃なども予定される。「守備は完璧にしてアピールしたい」。言葉の力を知る18歳は、プロでも有言実行を貫く。(河合 洋介)

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2018年2月10日のニュース