阪神・馬場ドラ1本領発揮 指揮官うなった「変化球がいい」

[ 2018年2月9日 05:30 ]

阪神・馬場の投球
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 徐々に本領を見せ始めた。阪神のドラフト1位・馬場(仙台大)がキャンプ3度目のブルペン入りで2種類のスライダーやスプリットなど変化球などを交えて56球を投げた。

 「少しずつ良くなっているのかなと思います。でも、まだまだ投手としてのレベルが低いし、プロの体でもない。段階を踏んで、努力していきたい」

 緊張から本来の投球ができず、「こんなに見られて投球するのは初めて」と苦い記憶を刻んだ2日の初ブルペンとはまるで別人だ。球の出所が見づらい小さなテークバックから想像もつかない剛球とキレ抜群の変化球を披露し、ネット越しに見守った金本監督をうならせた。

 「変化球がいいね。スライダー、カーブ、あとスプリットもね。どちらかと言うと落ちるというよりは沈むというイメージ。スーッと沈む。ちょっと、メッセのフォークに似ている」

 エース格のメッセンジャーの決め球に重ね合わせるなど高く評価。褒め足りないとばかりに続けた。

 「キレキレ。自信があるというだけある。ハッタリじゃないね。縦横スライダーにカーブ、よかったね。変化球は使える。あとは真っすぐがもうちょっとスピンが効いたらいいよね。あとは真っすぐ次第」

 状態が上向いてきたことで打者に対する投球解禁も近づいてきた。10日からの第3クールへ向けて香田投手コーチは「今日よかったし、体もできてきて慣れてきたんでしょう」とフリー打撃に初登板させることを示唆。順調に階段を上がりながら馬場は足元もしっかり見つめた。「自分のピッチングをすること。まずは自分のフォームで投げられるように」。プロの打者にどんな投球を見せるのか、楽しみでならない。(巻木 周平)

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2018年2月9日のニュース