阪神・大山3安打大暴れ!あるぞ侍選出 稲葉監督「楽しみな選手」

[ 2018年2月8日 05:53 ]

紅白線の6回1死一塁、ロサリオを一塁に置いて、大山は中前打を放つ
Photo By スポニチ

 これ以上ないアピールだ。3月3、4日にオーストラリアとの強化試合を行う侍ジャパン日本代表候補に挙がる阪神・大山が紅白戦に紅組の「5番・二塁」で先発出場。初実戦でいきなり3安打を放ち、視察した侍ジャパンの稲葉監督をうならせた。

 「アピールしないといけない立場。3本打てたことは自信になりますが、初球の真っすぐを打ち損じたり。課題も見つかりました」

 謙そん気味でも結果は圧巻だった。2回1死、カウント1―2から小野のカーブを拾い、二塁手の頭上をライナーで越える、チーム実戦初安打となる中前打。続く4回2死一塁でも追い込まれながら、岩貞の145キロ内角直球を呼び込み一、二塁突破の右前打。「追い込まれてからの打撃は去年からやってきたこと」と、追求してきた一打を、あっさりと披露した。6回1死一塁では石崎の速球を中前に運んだ。左右両投手から速球も変化球も攻略した。

 眼前で活躍を見せられた稲葉監督も大絶賛するしかない。「いいものを見せてもらったという印象。見に来るタイミングで紅白戦があり、そこで打つ。何か縁というか運というか、そういうものを非常に感じた。楽しみな選手が出てきたなと」と代表選出を示唆。金本監督も「実戦力が高いというのか。対応力というのか。右に打って変化球も打って。さっと実戦で出せるのが彼の強み。かなり成長している」と褒めるしかなかった。

 二塁の守備では2回に植田の二遊間の強いゴロに反応。内野安打となったが機敏な動きを見せた。侍ジャパン入りについては「まずはチームで試合に出ないと。争いに勝てるように」と大山。ただ、そのプレーを見ていると、日の丸を背負う姿を想像してしまう。 (巻木 周平)

続きを表示

2018年2月8日のニュース