広島・高橋昂 VS主力組で安打性2本のみ「このままの調子で」

[ 2018年2月8日 06:21 ]

シート打撃に登板し、好投を見せた高橋昂
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 宮崎・日南キャンプに参加している広島の高橋昂也投手(19)が7日、今キャンプ初のシート打撃に登板。普段は頼りになる強力打線を、この日ばかりはアピール材料に利用した。

 テンポよく凡打を積み重ね、8人目から“タナキクマル”と対戦。田中にこそ四球を与えたが、菊池は初球フォークで三ゴロ。丸も3球で追い込み、最後は外角いっぱいに制球された直球で、見逃し三振に仕留めた。

 「感覚的にはよかった。真っすぐの走りがよかったので、このままの調子を続けたい。変化球でカウントを取れたのもよかった」

 最速は142キロながら、球速以上に伸びのある直球で打者を翻弄(ほんろう)した。安打性はわずかに2本。視察していた阪神の飯田正男スコアラーが「ファウルが多かったのは手元で球が伸びている証拠。フライが多かったのも伸びがあるのかな」と評価すれば、巨人の山本幸二スコアラーも「思っていた以上に打者が差し込まれていた。左投手でこれだけ安定しているタイプはあまりいない」と高卒2年目左腕に警戒心を強めた。

 主力に対しても臆することなく結果を残した左腕に、畝1軍投手コーチは「外角をしっかり投げ切れていたし、変化球を交えてしっかりと投げられていたのがよかった」と高評価を与えた。10日からの次クールから紅白戦も予定される。同コーチは「ここからはサバイバル。結果だけじゃなくて、真っすぐをしっかり投げきれることも求めていく」と、さらなる競争をあおった。

 1年目の昨季は1軍未登板も、巨人とのファーム選手権で先発し勝利投手になるなど光るものを見せた。初の1軍キャンプスタートとなった今春も徐々に存在感を増している。「結果を残してアピールしないといけない立場。状態はまだ上がりきっていないので、これからどんどんアピールしていきたい」。先発陣は野村、ジョンソンに薮田、大瀬良らがおり、壁は厚い。それでも期待を抱かせる、何かを持っているサウスポー。目標の開幕ローテーション入りへ、一歩ずつ前進していく。 (河合 洋介)

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2018年2月8日のニュース