巨人・畠、松井氏のけぞらせた!“師匠”菅野と同じVSゴジラ

[ 2018年2月8日 05:30 ]

ブルペンで松井秀喜臨時コーチが打席に立つ中で投げる畠
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 内角球で松井秀喜臨時コーチをのけぞらせた。「ナイスボール!」と親指を立てて称賛されたが、巨人・畠の表情は緊張していた。

 休日を挟んで6日連続ブルペン入り。この日の50球目だった。「次は甘くならないように、ストライクの中のきっちりしたところに投げよう」。その後も12球連続で内角へ。最後の70球目も膝元へ投げ込んだ。マウンドを降りて激励を受けると、こわばった頬がようやく緩んだ。

 前日、松井コーチと一緒に投球を見守っていた高橋監督から「(打席に)立ってもらえよ」と勧められ、2年目右腕は「お願いします」と頭を下げていた。そんな約束が、40球目を投げようとしたところ実現した。日米通算507本塁打のレジェンドがバットを持って打席に入った。

 さらに48球目。内角球を宣言すると、「ぶつけていいよ」と声を掛けられて吹っ切れた。31球に及んだ対決は全て直球。昨季6勝右腕は「やっぱり攻めないと打者は打ち取れない。凄く雰囲気があった中で投げさせてもらった」と汗を拭った。

 エースと同じ道を歩んでいる。畠が弟子入りを志願し、ハワイ自主トレに同行した菅野も、2年目の14年キャンプで松井氏を打席に迎えて胸元をえぐった。その経験を糧に師匠は12勝を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献。MVPも獲得した。「それは知らなかった。テレビの中の存在の方に立っていただき、本当に光栄です」。そう言って、畠はもう一度恐縮したが「ゴジラの懐」を攻めれば、もう怖いものはない。 (池田 翔太郎)

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