ソフトB和田「生命線」内角へ一球一球、丁寧に 若手も驚く意識の高さ

[ 2018年2月7日 12:40 ]

<ソフトバンク春季キャンプ>ブルペンで投げ込む和田(右)
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・和田が元気だ。今季はプロ16年目を迎え、ベテランの域に入ったが、自主トレやキャンプでの練習を見ていると、若手に引けを取らない動きを見せている。

 宮崎キャンプ第1クールでは2度のブルペン入り。右打者の内角への制球にこだわった投球に「僕の生命線ですし、インコースはチームでのテーマでもある。しっかり投げられるようにしないと」と、一球一球、丁寧に投げ込んでいた。

 投球後には、審判員と話し込む姿があった。「投げていて、1球だけ“どうかなあ”という判定があったので、その確認です。若い審判の方だったので。キャンプですし、審判の癖とか特長が分かっていれば、シーズンで有利に働くことがあるかもしれないですからね」と、細かい点にも気を配りながら、自身の調整を進めている。

 自主トレに参加した2年目右腕の田中は「一つ一つの動きとか、凄いと思った」とトレーニングへの意識の高さに驚いていた。やみくもに体を動かしても、効果はない。野球の動きにどうつなげるのかが、大事になる。当たり前のことだが、意外と難しい。

 後輩に背中で教えることのできる貴重な存在。昨季は左肘を痛めた影響で4勝止まりだったが、今季はコンディションさえ問題なければ、2桁勝利も狙える仕上がりだ。(記者コラム・川島 毅洋)

続きを表示

2018年2月7日のニュース