武田翔太投手 背番号18「大事にしたい」 今季テーマは“カーブ復活”

[ 2018年2月6日 11:20 ]

もう1頂!出てこいキーマン

新背番号「18」を背負いブルペンで投げる武田
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 日本一連覇を目指すソフトバンク。「もう1頂!出てこいキーマン」と題し、戦力増強につながる活躍を期待される選手たちにインタビューで迫る。第1回は武田翔太投手(24)だ。今季のテーマに「カーブの復活」を掲げた。昨年は右肩の故障もあって6勝止まり。オフには体幹や肩周りの強化に励み、7年目のキャンプを迎えた。新背番号「18」と同数の勝ち星を狙う右腕に、今季に懸ける思いを聞いた。(構成・川島 毅洋)

 ――今キャンプの第1クールを終えて。

 「緊張感にも慣れてきたし、第1クールにしては上出来かなと思う」

 ――自主トレでは細かい筋肉を鍛えるメニューを組んでいた。

「昨年よりも体幹周りは強くなったと思う。ケガをしないために継続してやっていくのが大事。全体的な体の強さは出てきたと思う」

 ――初日からブルペンに入った。

「思ったよりも腕は振れている。フォームはもう少し調整が必要かなと」

 ――今キャンプで重視することは?

 「一番大事なのは自然体で投げること。去年は肩が痛い状況で投げている癖とか、(痛みを)逃がしながら腕を振る形になったり、シーズン後半に出ていたりしたので」

 ――昨年は右肩の故障に苦しみ、6勝止まりだった。

 「オフはボールに触らない時期をつくって、投げ方を忘れるくらいの状態にした。以前にもケガした翌年にはそうやってきたので。秋のキャンプ終わってから1月になるまで、まったくボールには触らなかった。投げ続けていると、(痛みを)逃がすように投げる癖がついてしまうと思ったので。その間に肩周りを鍛えたりしてきた」

 ――背番号は30から18に変更となった。

 「周りからはいろいろと反応があるけど、僕自身は普通ですね。まずは成績を残すことが一番。もともとホークスの18番は(新垣)渚さんだったり、松坂さんとか凄い投手の方がつけてきたので、大事にしたいなと思うし、いい形になればいいと思う」

 ――サインに「18」を書くことは慣れた?

「30番よりは書きやすいですね(笑い)。サインを書くスピードは0・2秒くらいは上がったと思う」

 ――今季、大事にしたい球種は?

 「ストレートは大事だけど、やっぱりカーブですかね。カーブがあるからこその真っすぐなので。原点に戻るというか、ここ2年くらいカーブの切れが落ちているので、見直していきたい。打者の手元でグンという変化ですかね」

 ――カーブの切れを取り戻すには何が必要か?

 「原因は投げ方にもあると思う。年々、フォームが沈み込む傾向があった。沈んで投げるイメージを持っていたが、僕の投げ方は沈まないで投げた方がいいかなと、昨年のシーズン終盤に感じたので。リリースポイントの高さを意識するというか。僕はもともと球離れは日本人では一番早い投手だと思うので。トラックマンのデータを見たりして、そこを改善しようかなと」

 ――今年はイニング数にこだわる。

 「そのためには、やっぱりカーブが大事になってくる。カウントをつくったり、打者が手を出さざるを得ない状況をつくるのがベスト。三振を取る球種でなくてもいい。相手も慣れてくるので、打ち取ることが大事。のちのちはもっと(球種の幅を)広げていかないといけないとは思いますけど」

 ――キャンプイン前日のミーティングで、工藤監督が先発ローテーション5枚が決まっていると発言した。東浜、千賀、和田、バンデンハーク、武田投手だと思うが。

 「異例の話だったけど、投手は全員の気持ちが引き締まったと思う」

 ――2クール目に向けて。

 「第1クールは腕をしっかり振っていいボールを投げることに重点を置いた。2クール目は高さだったり、打撃投手で投げたりしていきたい」

 ――今年は「背番号くらいは勝ちたい」と言っていたが、どんな1年にしたいか?

 「最後は笑って終われるような1年にしたいと思う」

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2018年2月6日のニュース