由伸監督語った 理想型は3番坂本、4番ゲレーロ、5番マギー

[ 2018年2月6日 07:53 ]

今季の抱負を語った高橋監督。今キャンプ初となるユニホーム姿をスポニチ本紙に披露した
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 巨人・高橋由伸監督(42)が5日、スポニチ本紙のインタビューに応じた。理想のクリーンアップとして、3番に坂本勇人内野手(29)、4番にアレックス・ゲレーロ外野手(31)、5番にケーシー・マギー内野手(35)を掲げた。自身も3年契約の最終年。11年ぶりBクラスからのリーグV、日本一を目指す意気込みを聞いた。(川手 達矢)

 ――第1クールを終えて。

 「ユニホームを着ると体が張る。おおむねみんな元気にやっていたね」

 ――打撃練習に多くの時間を割いている。昨年の約3倍。

 「昨年の成績を現実として受け止めないといけない。個人でも満足のいくシーズンではなかった選手が多い。時間や量だけではないと言ったこともあるけど(今は)そういう時期かなと思っている」

 ――昨年は13連敗中の平均得点が2・2。野手陣の低調が目立った。広島には最終的に200点差ついた。

 「分かりやすく数字で出すと打率、長打率、盗塁。もう一つ先の塁に進めたのではないか、そういうところを改善させないといけない。急に全員が3割、30本(を打つ)というのは難しいからね」

 ――昨年はドラフト1位の吉川尚に同2位の畠、さらに陽岱鋼、沢村の故障。最大の誤算は。

 「最初からいなかったメンバーが多いし、そこ(故障)は誤算と思ってないよ。結果がなかなかつかなかったが、我々もそのときの最善は尽くした」

 ――オフには補強も行った。まずは昨季、中日でリーグ本塁打王のゲレーロ。

 「一発で流れを変えられる、ひっくり返せるのがホームラン。そういう一発をたくさん打ってほしい」

 ――昨年は先発メンバーの組み合わせが71通り。軸が決まれば打順も組みやすいか。

 「4番に限らず、毎回、同じところに同じ名前を書ければやりやすい。こちらは一年間、守るところも、打つところ(打順)も同じポジション(が理想)だと思っている。それぞれがそのポジションを守り抜いてほしい」

 ――坂本勇の打順を伺いたい。1、3番と話していたが、1番は下位から回るケースもある。理想は3番か。

 「そう思ってる。坂本が3番に入ることがいい」

 ――理想のクリーンアップは坂本勇、ゲレーロ、マギーの並びか。

 「そうだね。オーソドックスだけど、理想はオーソドックス。奇襲(が毎回)はね、いいことではない」

 ――昨年は「2番・マギー」がはまった。

 「ケーシーがよくやってくれた。それが全て。慣れない2番、慣れない二塁で最後まで頑張ってくれた」

 ――クリーンアップを張る3選手以外では、阿部がいる。

 「チーム一の安心感がある。ここ最近はケガもあるけど、力の世界。力があればレギュラーだし、若い選手が出てくれば違う使い方(代打)になる。こちらは阿部にも若い選手にも頑張ってほしい」

 ――若い選手の成長はチーム力アップに不可欠となる。

 「吉川(尚)に、岡本。(投手なら)中川もそう。篠原も去年育成から上がって、もっと結果を残せるはず。実績がある中では(吉川)光夫とか。今名前を挙げた選手だけではない。こちらとしては他の誰が出てきてもいい。いいものを持った選手たちがいると思っているからね」

 ――期待をかけている長野は?

 「(自身の)現役時代から見ていて、能力が高かった。監督になってからも期待している。今でも信じている部分は大きい。ただ、ここ数年を見ると、今までと同じ立場とは言えないよ。結果で取り戻してほしい」

 ――投手陣ではFAで先発候補の野上が加わった。

 「一年間、きっちりローテーションを守って投げてほしい。勝ち星は自分の力で持ってこられたり、そうではない部分もあるからね」

 ――山口俊も目の色を変えている。

 「実績あるピッチャー。本来の投球をしてくれれば一年間投げてくれると思う。こちらも期待しているし、投げてほしい。あとは本人次第。どういった結果を残してくれるか」

 ――救援陣ではマシソン、カミネロに次ぐもう一枚が欲しい。

 「もう一枚と言わず、二枚も三枚もいればいい。こちらはいい選手がいれば、思い切って起用したい」

 ――15年セーブ王の沢村も復活が懸かる。

 「こちらは期待しているし、やってほしい。変わらず、力はある。山口と同じで、あとは本人次第だよね」

 ――相川、村田、実松が退団。球団は若返りを図っているが、一方で巨人は常勝が求められる。育成と勝利。両立は非常に難しい。

 「どちらを(選ぶというの)はない。求められていることに対して、こちらは何とか結果で応えないといけない。仕事なわけで“こうしてほしい”と言われたことに、一生懸命やるよう努力して最善を尽くす。今年に始まったことではないと思うし、選手の時からそう思って育っている」

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