ハムのプロスカウト就任の多田野氏、グリンキー&清宮との“接点”とは

[ 2018年2月6日 11:18 ]

今季から日本ハムのプロスカウトに就任した多田野数人氏
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 今季から日本ハムのプロスカウトに就任した多田野数人氏。ダイヤモンドバックスのキャンプ地・スコッツデールで元大リーガーの右腕と大リーグ話で盛り上がった。その中でダ軍の右腕グリンキーや主砲ゴールドシュミットが連日クラブハウスに自主トレに来ていると伝えると、「俺はグリンキーと投げ合ったことがあるんだよ」と思い出話を語ってくれた。

 インディアンス時代の04年。メジャーデビューした年にレッズ戦でメジャー初勝利を挙げ、迎えた7月31日のロイヤルズ戦で2人は先発としてマウンドに上がった。当時ロ軍に所属していたグリンキーは、02年ドラフトでロ軍からドラフト1巡目指名(全体6番目)を受け、その2年後の同年に同じくメジャーデビュー。登板時の年齢は19歳だった。多田野氏も「当時はまだ若かったよね」と回想する。

 試合は2―2の4回にグリンキーが1点を失い、勝ち越されたが、多田野氏がその裏に味方の失策も絡んで崩れて3回2/3を7失点(自責3)で降板。5回3失点に抑えたグリンキーに軍配が上がった。悔しい敗戦だったが「大リーグ通算1勝1敗なんだけど、その1敗が大物だからね」と笑顔だった。09年にサイ・ヤング賞を獲得し、今季の年俸3400万ドル(約37億4000万円)は5日時点で現役3位で「そんなにもらってるのか」と驚いていた。

 また、多田野氏は清宮とも縁があった。清宮が中1だった12年6月27日の楽天―日本ハム戦(東京ドーム)。その時の、日本ハムの先発が同氏だったのだ。今年清宮と再会を果たし、清宮からその事実を告げられたが、多田野氏は「全く覚えてなかった」と苦笑いした。

 昨季まで独立リーグのBC石川で投手兼コーチとしてプレーしていた多田野氏は現役引退し、古巣の日本ハムにプロスカウトとして復帰した。交流戦まではスコアラーとして活動し、その後はプロスカウトとしていく予定だという。大リーグ、NPB、独立リーグと様々なカテゴリーの野球を経験してきた右腕が、今後は様々な人材を発掘していく。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2018年2月6日のニュース