ヤクルト宮本ヘッド 20歳遊撃手を侍J稲葉監督に推薦

[ 2018年2月6日 05:30 ]

ケース打撃の守備で大声でアウトをアピールする広岡(左)
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 突然の“ご指名”にヤクルト・広岡は、少しだけ頬を緩めて「うれしいです」と語った。第1クール最終日の5日。キャンプを視察した侍ジャパンの稲葉監督は宮本ヘッドコーチから3年目の20歳を推薦されたことを明かし「宮本ヘッドコーチから“ショートの広岡選手が今後、非常に楽しみだ”と話していただきました。守備も良くなってきましたと。注目していきたいなと思います」と話した。

 広岡はプロ3年目、“山田哲二世”と呼ばれる伸びしろ十分の遊撃手。16年11月には、メキシコで行われたU―23ワールドカップで侍ジャパンの一員として日の丸をつけた。昨季は遊撃と三塁で11試合に出場、今季はレギュラー奪取を目指している。昨秋から守備では右足の使い方が課題。三遊間のノックに回り込んで捕球する練習を繰り返し「オフも継続してやった。まだまだですが宮本さんから良くなったと言ってもらえた」。打撃ではこの日も打撃練習で宮本ヘッドから「ヘッドの使い方を教えてもらった」という。

 東京五輪開催の20年は23歳。「出られることが一番ですが」と話した上で「目の前のことを必死にやるだけ」と足元を見据えた。広岡にとって五輪といえば、08年の北京五輪で宮本ヘッドが主将として、気迫のスライディングでチームを鼓舞したことが印象に残っているという。

 「執念とかそういうことも今、教えてもらっている。日本を代表する選手になりたい。でも、まずはチームを代表する選手に。目の前のことをやっていきたい」。日本を代表する遊撃手だった宮本ヘッドの突然の推薦は期待の表れ。広岡は大きな志を抱き、鍛錬を続ける。 (細川 真里)

 ▼ヤクルト・小川監督(侍ジャパンの稲葉監督の視察に)稲葉監督のお眼鏡にかなう選手が出てくれば良いなと思う。

 【広岡 大志(ひろおか・たいし)】

 ☆生まれ&サイズ 1997年(平9)4月9日、大阪府生まれの20歳。1メートル83、81キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 苗代小4年で「オール松原ボーイズ」で野球を始め、昭和中では主将として全国大会制覇。智弁学園では1年春からベンチ入りし、2年時に春夏連続甲子園出場。15年ドラフト2位でヤクルト入団。

 ☆趣味 プロ入り前はスノーボードで、雪国出身ではないが「小さい頃から行っていた」。現在は映画観賞で、スマートフォンに頻繁にダウンロード。7日に「あしたは最高のはじまり(16年公開のフランス映画)」を観賞するのを楽しみにしている。

 ☆好きな食べ物 肉。実家は精肉店を営み、幼少期から自家製コロッケを2つ食べて練習に励んでいた。

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