阪神・藤浪 自身最速2・11対外試合登板へ 復活へ実戦あるのみ

[ 2018年2月5日 09:10 ]

この日もブルペンに入り、計44球を投げ込んだ藤浪
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 阪神の藤浪晋太郎投手(23)が、チーム初の対外試合となる11日の練習試合・DeNA戦(かりゆし宜野座)に先発濃厚となったことが4日、分かった。すでに7日の紅白戦で今春初実戦のマウンドに上がることは決定済み。そこで2イニング程度を投げ、中3日の間隔で11日のDeNA戦に臨む見込みだ。

 プロ入り以来、春季キャンプでは試合で、より多くの打者と対戦して状態を上げていく「実戦型」でもあり、短い登板間隔も望むところではある。何よりも、今季は開幕ローテーション入りを確約されておらず、結果を積み重ねてアピールしていかなければならない立場。DeNAには桑原や若き大砲候補の細川らの出場が予想され、序盤としては格好の腕試しともいえる。紅白戦、DeNA戦と好投を続け、先発争いでリードしたいところだ。

 復活への青写真に一点の曇りもない。キャンプ初日からブルペン入り。投球を見守った金本監督も「体がしっかりしてきた印象。(ボールも)左右のブレもあまりなく、ほぼベース付近に来ていた」と成長に目を細めた。オフは、ダルビッシュ(ドジャースからFA)と自身初の米国自主トレを行うなど体重は100キロに到達。復活はもちろん、進化さえ感じる姿でキャンプインしてきた。昨年、不振の要因でもあった制球面も、ブルペンでは抜ける球や引っかける様子もほとんど見られない。

 この日もブルペン入りし直球に加えカーブ、スライダー、フォーク、カットボール、ツーシームと計44球。「ブルペンでも投げられて、順調というか普通」と静かにうなずいた。第1クールは4日間で3日、投球練習を行い、個別練習ではブルペンでシャドーピッチングを繰り返すなど、手にしつつある「18年型フォーム」の定着に時間を割いている。 

 「第2クールには紅白戦もある。十分、仕上がりは早いと思う。普通にしっかりできれば。打者に投げるのは初めてになる。いろんな球種をまぜながら確認したい。長い回は投げないと思う」。あとは結果を積み重ねていくだけ。藤浪の復活ロードは、ここから加速していく。

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