金本監督、ロサリオにドッキリ大成功!迫真演技でドリス&マテオに怒号

[ 2018年2月3日 08:20 ]

金本監督(左)と豪快に笑うロサリオ
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 ドッキリ大作戦ならぬ、ドッキリ大歓迎だ!阪神・金本知憲監督(49)が2日、新加入のウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国ハンファ)に対して、壮大ないたずらを仕掛けていたことを明かした。ロサリオが指揮官の人柄を気に掛けているという情報を受け、ドリス、マテオと手を組み「強面」を熱演。新4番候補との距離を一気に縮めることに大成功した。

 サブグラウンドからメイングラウンドへ移動中の金本監督は、上機嫌で前夜の出来事を振り返った。「面白かったよ。ドリスとマテオの演技、見せてやりたかったよ」。実は1日夜、ロサリオに対して壮大な「ドッキリ大歓迎」が敢行されていた。

 その舞台はチーム宿舎の食事会場だった。居合わせた球団関係者によると、ロサリオとともに食事していたドリス、マテオに対し、指揮官がいきなり怒声を浴びせたという。

 金本監督 チンタラしていたら、去年みたいにブン殴るぞ!

 ドリス ちゃんとやります、ちゃんとやります。

 金本監督 マテオ、お前もだ!

 マテオ ちゃんとやります。勘弁してください。

 その迫真ぶりは、事情を知らない福留が思わず仲裁に入ろうとしたほどだった。鉄人のすごむ姿に、ロサリオも激しく狼狽。重苦しい空気の中、チラチラと様子をうかがうしかなかった。そして…。満を持して指揮官が沈黙を破った。

 金本監督 ウソ〜。

 それを聞いたロサリオが「ハ〜」と大きく息を吐くと同時に食事会場は爆笑の渦に包まれ、大団円を迎えた。

 実はキャンプイン前日から、布石は打たれていた。2日がかりの大仕掛け。ハンファ在籍時に猛将で知られる「野神」金星根(キムソングン)監督の下でプレーしたロサリオが「阪神の監督はどうなんだ」と気に掛けている―という情報をゲット。それが、「いたずら心」をくすぐった。

 仕掛け人は即座に動いた。ドリスを仲間に引き入れ、ロサリオに「(金本監督は)あれ(金星根)以上だ」と吹き込ませた。ロサリオはその時点で震え上がり、指揮官と目を合わさなくなった。指揮官は翌日も「強面」を貫いた。そして夜。マテオも巻き込み、「ドッキリ大歓迎」を実行に移したのだった。

 その目的は、緊張と重圧を感じているであろう新助っ人の気持ちをやわらげるため。同時に、指揮官とロサリオの距離も一気に縮まった。ターゲットとなったロサリオは「あれ(ドッキリ)は最悪でした。本当かと思っていて、汗をかいていたよ」と苦笑しながら、「でも仲良くなれたのはよかった。いい人という印象だよ」と指揮官の気遣いにこうべを垂れた。「またチームの雰囲気がよくなりました」と球団関係者。その顔には「大成功」と書いてあった。

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