阪神・横田 脳腫瘍から復帰 発覚から1年「練習できるのがうれしい」

[ 2018年2月2日 08:52 ]

バッティングフォームの確認をする横田
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 目指すは恩返しの1軍復帰だ。阪神2軍の安芸キャンプがスタートした1日、脳腫瘍で昨シーズン1軍出場試合ゼロに終わった横田慎太郎外野手(22)の元気な姿があった。

 「去年はこの時期ぐらいに病気が分かったのですが、こうしてユニホームを着て練習出来るのがうれしい」

 あいにくの雨で室内練習場での練習となったが、先頭でランニングを行うなど積極的な姿勢を披露。全体練習に参加したのはアップ後のキャッチボール、ペッパーまでだったが、再び野球に取り組める喜びが体からあふれ出ていた。

 別メニューでは、トレーナーが投じた緩いボールを打つ練習を約20分。「きょうは自分の出せる範囲の力を出し切った」と心地よい汗を流した。

 復帰にかける今季のテーマは恩返しだ。矢野2軍監督からも「昨秋のキャンプでもたくさんのファンから激励されていた。今年は1軍でその声援に応える時」と背中を押されている。育成契約で背番号は124になった。横田は「悔しさを持ってやらなければ2桁(番号)には戻れない」と一日でも早い支配下登録を目指す。病気を患ったのは不運だったが、逆にそれが恩返しのパワーにつながる。

 「一日一日を大事に、野球ができることをうれしく思ってやりたい」。この言葉に矢野2軍監督も「スタッフも何とか横田を復活させてやりたいと思っている」と全面バックアップを惜しまないと約束した。

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2018年2月2日のニュース