59年ぶり春出場の膳所 “野球経験なし”データ班がチーム支える

[ 2018年1月27日 08:45 ]

第90回選抜高校野球大会出場36校決定 ( 2018年1月26日 )

21世紀枠での選抜出場が決まり、ガッツポーズで意気込む膳所ナイン
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 創立120周年を迎えた滋賀県トップ、全国でも屈指の進学校である膳所(ぜぜ)の秀才軍団に、ひと足早い春が来た。21世紀枠で1959年以来、59年ぶりの出場が伝えられると、同校野球部OBでもある上品充朗監督(48)は「秋に負けた時点で“夏に向けてやっていこう”と生徒には話していた。ビックリです」と率直な思いを口にした。

 2016年度の京大合格者数は全国2位の66人を誇る。今春に卒業する3年生部員にも京大志望者がおり、ほかには阪大を目指すものもいる。進学校らしく野球部の特長も「データを使いながらの守備の位置取り」だ。昨秋の滋賀大会8強進出を支えたのが、昨年4月に創設された「データ班」の専門部員である野津風太君と高見遥香さんの1年生2人だ。ともに野球経験はないが「R」という統計ソフトなどを使いダイヤモンドを198分割し、対戦校の打球位置や角度などを管理し分析。野津は「打球の傾向を見て“どこの防御を厚くしよう”とかをしています」と説明した。データ通りになることも多く、指揮官は「意外と立っているところに打球が飛ぶんですよね」と効果を感じている。

 週2回は7時限目まで授業があるなど進学校らしく練習時間は1日4時間程度。それでも、努力と工夫を重ねて78年夏以来の甲子園出場をたぐり寄せた。「実力は劣るけど、技術だけじゃない部分で戦えるところもあると思う」と石川主将はいう。春夏合わせ5度の甲子園出場も未勝利。新たなデータ野球を駆使して初勝利を狙う。

 ▽膳所 大津市南部の地区で、琵琶湖南岸に位置する。江戸時代は膳所藩の城下町。古代に大津宮への食物を供した陪膳浜(おものはま)に由来するとされる難読地名。

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